オンライン教育サービス『東大自習室』を立ち上げた内田さんにインタビュー!

みなさんこんにちは、ポケット予備校です!

コロナウイルスが広がって以降、オンラインでの教育サービスが盛り上がっています。

今回は東大を卒業してオンライン教育サービス『東大自習室』を立ち上げた、創業者の内田悠斗さんにインタビューしました!サービスの理念やサービス内容から、受験生に直接役立つアドバイスなどまでを幅広く聞きました。

【内田悠斗】学生時代は塾に通わずに東大理科一類に現役合格。家庭教師として中高生を指導し、学生ごとに知識・情報力の格差があることを実感。それをきっかけに自身の経験からブログ『東大生の頭の中』にて受験情報を発信。さらに、教育の地域間格差を無くすためにオンライン個別指導塾「東大自習室」を立ち上げた。

〈聞き手・文=大塚(ポケット予備校 編集長)/ 撮影=上野〉

東大自習室とは?

大塚:東大自習室というサービスについて詳しく教えてください。

内田東大自習室はオンラインで生徒に指導するというサービスです

やっていることは主に3つあります。

1つ目は学習プランニングです。毎週生徒と面談をして、生徒の志望校や状況に合わせて専用の学習戦略を考えていきます。

2つ目がコーチングです。学習プランは立てるだけでは意味がなく、実行して初めて意味を持ちます。その実行のサポートまで行なっています。勉強法の相談や進捗の確認などをチャットでいつでも質問・コミュニケーションを取れる状態になっています

3つ目がティーチングです。勉強をしている中で、分からないところがあったらその都度、質問をしてもらってそれに対して回答していきます。

サービスを始めたきっかけは?

大塚:どういうきっかけでこのサービスを始めましたか?

内田:もともと僕は東大在学中に個人の家庭教師をしていました。そこでずっと教えていたのですが、僕たち東大生が当たり前に知っているような受験に対する勉強法や知識、考え方を全然知らないような生徒さんがたくさんいることに気づきました。

その状況がすごくもったいないことだなと思ってブログを始めました(勉強法・受験情報メディア「東大生の頭の中」)。そこで多くの人にブログを読んでもらって、より個別に指導していこうと考え、それはブログでは限界があるので今のサービスを始めました。

ブログのように大勢に届けようとすると、個別に最適化されたものを届けることができません。そこはやはり、生徒と1対1で向き合っていくしかないので、東大自習室という形で個別指導を始めました

加えて、ブログ運営では僕1人の経験からしか発信できないのですが、東大自習室ではメンターとして100人以上の東大生が集まってくれているので、僕には話せないようなことを彼らなら話せます。そこで、生徒に最適なメンターをマッチングして個別に最適化された指導ができると考えました

他のオンライン教育サービスとの違いは?

大塚:最近は世の中のオンライン化に合わせて教育でもオンラインを利用したサービスが増えていると思うのですが、東大自習室はその他のオンライン教育サービスとどのような違いがありますか?

内田まず、講師が東大生というのが大きな違いかなと思います。他の多くのオンライン教育サービスでは、東大以外にもいろんな大学の講師を採用していて、そういったサービスと比べると指導の質は高いのかなと思います。

また、他のオンライン家庭教師のサービスでは週に1回・2時間の授業を行うだけのところも多いんですが、東大自習室では毎週の面談・授業のほかに、それ以外の時間でもいつでも質問や相談をしても良く、質問し放題の仕組みにしています。なので、生徒からすると、週1回だけでなくいつでも指導をしてもらえるという環境になり良いのかなと考えています。

実際、成績が伸びるのは授業の時だけでなく、日頃の勉強をいかに効果的にしていくかにもかかっていると思うので、そこのサポートもできるのかなと思っています。

講師は東大生のみ?

大塚:講師は東大生のみですか?

内田東大生のみではありません。生徒には基本的には東大生が対応するのですが、例えば京大志望の生徒さんであれば東大生の講師が教えるより京大生の講師が教えた方がいいと思うので、そういう場合は京大生にも任せています。今は京大・一橋・東工大の方がいます。

基本的には東大生が担当して、生徒の志望に合わせてより良い講師がいるのならそういった講師に任せるようにしています

サービスの理念は?

大塚:サービスを運営する中で、どういう理念を持っていますか?

内田理念としては教育の地域間格差をなくしたいと思っています

もともと僕は浦和高校という進学校に通っていて、授業の質も高く、また同級生のレベルも高く、東大を目指している人もたくさんいました。そういう環境の中で、分からないところがあれば友達に聞いたり、先生方の授業もレベルが高かったので予備校などには通わずに東大に合格できました。

しかし、世の中を広く見るとそういう環境は珍しく、学校の授業だけだと難関大学には合格できない場合や、そもそも難関大を志望している友達が周りに全くいない、質問したくても聞ける人がいない、といった状況にいる人も多いと思います。そういった生徒の力になりたいと思ってサービスを始めました

どんなツールを使っている?

大塚:サービスではどのようなツールを使っていますか?

内田コミュニーケーションではLINEを、授業や面談ではZoomを使っています

みなさんが普段使っているLINEで気軽にやりとりができ、質問や相談も気軽にやりとりができます。

また授業や面談ではZoomを使っているのですが、Zoomでは画面共有ができるので、計算式の過程などを視覚的に伝えることができ、対面の授業とさほど変わらないスムーズなコミュニケーションが取れると思います。

実際に入塾する流れは?

大塚:東大自習室に入りたいなと思った場合、どのようにサービスが始まりますか?

内田まずは志望校や、指導を希望する科目などといった基本的な情報を送っていただきます次に、その情報と照らし合わせて、最適なメンターをマッチングします。メンターは帰国子女の人や推薦入試合格者もいて、多種多様な背景を持った講師がいるので最適なマッチングができます。

その後、体験指導として14日間、実際に面談や質問対応などすべてのサービスを体験してもらいます。そして14日経った後に、継続したいかやめておくかを判断してもらいます

大塚:体験期間の値段はどうなっていますか?

内田:体験期間で辞める場合は無料になっています。入会する場合は体験開始日からのお金を頂きます。なお、月謝の料金は中学生が19,800円〜、高校生が29,800円〜となっています。学年やサービス内容によって料金は変わるので、詳しくは東大自習室の公式HPをご覧ください。

生徒数や合格実績は?

内田:サービスを始めて1年くらいですが、生徒数は50人ほどです。

大塚:生徒さんも多様な感じですか?

内田:はい、本当にバラバラです。中学生から高校生、浪人生、そして社会人の再受験生もいます。オンラインの指導サービスなので、どこに住んでいても、どの時間でも指導を受けられ、誰でも使えるサービスになっています

大塚:開始して1年ほどということですが、合格実績はどうですか?

内田:1年目は生徒数が数人だったのでそこまで多くはないのですが、滋賀医科大学や早稲田大学、青山学院大学や明治大学などの合格実績があります。

ここからは、内田さんの東大受験生時代について

大塚:ここからは、内田さんが東大を目指して受験生活を送っていた時のことを聞いていきたいと思います。東大を目指している受験生にも役に立つ情報がきっとあるはずです!

どんな受験生活を送っていましたか?

大塚:ご自身が東大受験を目指していたときはどんな受験生活を送っていましたか?

内田:僕は予備校には通っていなくて、学校の授業と参考書や問題集を使った独学で取り組んでいました。分からない問題があった時は一緒に勉強している同級生に質問して解決していました。友達と一緒に勉強することで疑問をすぐに解決できたり、「あいつがやってるから僕も頑張ろう」とモチベーションが高まるなと感じました

それを東大自習室でも使えないかなと考えました東大自習室の場合は、オンラインで24時間質問し放題なので疑問はすぐに解決できますし、オンラインの自習室も用意しているのでそこで仲間が勉強している様子を見てモチベーションをアップする仕組みにしています

大塚:つまり、ご自身が受験生時代にいいなと思った方法を場所に限らずオンラインで再現したいということですね。

内田:まさにそうです。ただ、自分の受験生時代に関しては後悔しているところもあって、それは独学の弱点でもあるんですが、学習戦略やプランニングに関して誰からもアドバイスをもらわなかったんです。ネットで調べることもなく学校で言われることだけをやっていました。当時はそれで良いと思っていたのですが、振り返ってみると色々と間違っていた部分もあったなというところもあります。

やっぱりそういうのは経験した人からアドバイスをもらわないと気付きようがないんです。なので、東大自習室では東大をはじめとして難関大に合格したメンターからアドバイスやフィードバックをもらえるようにしています。間違った戦略で進んでしまうと、いくら頑張っても合格に辿りづけないということになってしまうので、戦略部分をいかに自分にとって最適なものにするかということを考えています。

東大受験のカギは?

大塚:受験を振り返って、東大受験のカギだと思うところはどこですか?

内田:東大って入試の科目数が多いですよね。なので、受験では全てを全力でやるのがいいとも限らないと思います。

やっぱり配点が高い科目や、勉強したらした分だけ伸びやすい科目を優先するべきです。例えば理系だと、理科はやったらやっただけ部分があるので優先的に勉強した方がいいなと考えています。他にも、英語もそういう傾向がありますね。逆に理系の場合は社会科目は共通テストに出るだけで配点が小さいので他の科目を優先すべきです。

そういった学習戦略の部分をちゃんと考えるのがいいのではないかなと思います

最後に、受験生にメッセージ

大塚:最後に、受験生にメッセージをお願いします。

内田受験で合格しようと思ったら、正しいやり方、正しい戦略じゃないとどうしても時間をロスしてしまいます。受験において時間をロスするということは落ちることにつながります。それは正しいやり方さえ知っていれば防げる失敗なので、ぜひ先輩の力を借りて最短距離で合格まで進んでほしいなと思います

また東大自習室はそのサポートをしているので、気軽に使ってほしいなと思います

終わりに代えて

今回は教育業界で新たな挑戦をする内田さんにお話を伺いました。東大自習室に興味を持たれた方はぜひ、体験期間から始めてみるのはいかがでしょうか。

東大自習室の公式HPはこちらから

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