配点が変わる!現役東大生が徹底解説する共通テストの英語(リスニング)の傾向と対策法!

皆さんこんにちは!ポケット予備校です!

この記事では、2020年度から導入される「大学入学共通テスト」での科目「英語」のリスニングの傾向やその対策法について、現役東大生が解説します

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共通テスト「英語」リスニングはどのようなテストなのか?

「共通テスト」はまだ一度も実施されていませんが、平成29年と平成30年に「試行調査(プレテスト)」が行われ、「共通テスト」がどのような傾向であるかをここから見ることができるます。

そこで、この記事ではこれを参考にしながら「共通テスト」の傾向について解説していきたいと思います。

平成30年のプレテストの問題はこちらから

2020年を最後にセンター試験は廃止され、2021年からは「大学入学共通テスト」(以下「共通テスト」)に変わります。受験生の皆さんは、この移行によって受験勉強のあり方がどのように変わっていくのかについて不安に思っていることでしょう。

「共通テストの英語ってどんなテストなの?」

「センター試験の英語とどこが違うの?」

こんな疑問を持っている受験生も多いでしょう。

結論から言うと、英語リスニングは

共通テストの英語リスニングは、センター試験より分量が多く、難易度も少し上がる

と考えています。

選択肢問題(マーク式)である点は変わりません。また時間が試験時間が30分であることも同じです。

しかしながら、共通テストでは配点がセンター試験の倍(100点)になり、英語全体のうちリスニングの配点は20%→50%へと大幅に上がります。

共通テストの各科目の配点表はこちら(9ページ〜10ページあたり)大学入試センター公式HP

問題の数は最後のセンター試験の25問からプレテストでは37問になりました。

またセンター試験では全ての問題で音声が2回流れましたがプレテストでは2回流れる問題だけでなく1回しか流れない問題もありました

このように、プレテストから予想すると、配点アップ、分量アップ、難易度アップという結果になりそうです。今まで以上にリスニング対策が重要になりますね。

そこで、対策としては、センター試験リスニングで有効だった勉強法に加えて、より難しい問題に対応できる勉強法をする、といった方向性が良いでしょう。

では、以下で詳しい「共通テスト」英語リスニングの傾向についてみていきましょう。

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大問ごとの出題傾向

以下の表では、平成31年度の「センター試験」英語リスニングと平成30年度の共通テスト「試行調査」英語リスニングで、大問数と大問ごとの出題内容を整理しています。

 

平成30年度「共通テスト試行調査」平成31年度「センター試験」
大問1A:短い対話文の聞き取り、問題を読んで写真を選ぶ

B:A:短い対話文の聞き取り、問題を読んで写真を選ぶ

2回流される

短い対話文の聞き取り、文章や写真、グラフを選ぶ

2回流される

大問2対話とそれについての問を聞いて、正しい選択肢を選ぶ

2回流される

対話を聞いて、最後の発言に対する応答を選ぶ

2回流される

大問3対話を聞いて、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

2回流される

A:対話を聞いて、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

B:長めの対話を聞き、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

2回流される

大問4A:話を聞き、その話の順番に場面のイラストを並び替える、当てはまるものを複数選ぶ

B:4人の話す内容を聞き、正しい選択肢を選ぶ

1回だけ流される

A:長めの文章を聞き、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

B:長めの対話を聞き、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

2回流される

大問5講義形式の英文を聞き、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

1回だけ流される

なし
大問6A:対話を聞いて、問題を読んで正しい選択肢を選ぶ

B:講演とその質疑応答を聞いて正しい選択肢を1つまたは複数選ぶ

1回だけ流される

なし

 

センター試験では、この表のように第4問までしかなく、すべての問題が2回流され、問題のタイプもシンプルなものでした。

ところが、「共通テスト」プレテストでは、傾向が変わっています。

まず問題が第6問まであります。試験時間はセンター試験と同じ30分なのに、問題数が増えたのは、プレテストでは音声を1回しか流さない問題ができたことで時間に余裕ができたからです

また問題のタイプも多様化しています。講義形式や質疑応答など、実際の大学での生活を想定した作りになっています。

最初の方の問題は短めで「軽い」問題ですが、後半の問題は読まれる文章が長くなり、問題も複雑になります。しかしながら、この後半の問題こそ、1回しか読まれない問題なのです。

つまり、問題内容が難しくなるのに、聞ける回数は減る、というダブルパンチです。

このように、リスニング問題として、プレテストは難易度が上がると考えて良いでしょう。

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共通テスト対策

ここまで、共通テストでは問題が多様化し、また難しくなることを見てきました。では、共通テストの英語リスニング対策はどのようにしたら良いでしょう?

方向性としては、1回で聞き取れるようになること、そして複雑な問題を解けるようになる勉強法が大事です。

まず、1回しか流れないということは、その問題は基本的には聞き逃したらおしまい、ということになってしまいます。なので1回でちゃんと聞き取れることは必須条件です

またテクニック的には、ある部分を聞き取れないとか聞き逃しても、他の部分の情報から補って正しい選択肢を選ぶ、という力も身につけることが良いでしょう。

これに加えて、たくさんの情報を処理する、とか、いろんなシチュエーションの音声に対応する、といったように複雑な問題を解けるようにするべきですね。

まとめて言えば、複雑な内容でも1回で聞き取って解けるようにしよう、ということに尽きるでしょう。

それでは、そのような勉強法としては具体的にどのようなものでしょう?以下のような対策が有効です。

プレテストを解く

これは絶対オススメします。共通テストと同じ運営団体が作っているわけで、これ以上に共通テストに近い問題はありません。まずプレテストを解いて、「なるほど、こういう感じなのか」と理解してください。

「共通テストの公式模試」くらいの感覚で重要ですので、ぜひ解きましょう。

共通テスト問題集を解く

プレテストは2回分しかないので、練習としては数的に少ないですね。そこで追加で教材をやるのが良いでしょう。

センター試験とは傾向も難易度も異なるので、リスニング対策ではセンター過去問は使ってもあまり役に立たない可能性があります。

それよりも、このような新しい傾向に沿って作られた共通テスト用の問題集を解きましょう。過去問も多くない今の時点では、教材としては優れています。

アマゾンを見てみるとこのようにたくさんの問題集があるので、自分に合いそうな問題集を買ってこなしましょう。

アマゾンで共通テストリスニング問題集を見てみる

問題を解くときは、基本的に1回だけ聞いて解く、ということを徹底しましょう。本番と同じ形式で練習するのが大事です。

プレテストでは大問1〜3は2回流れましたが、ここも1回で聞き取って解けるように練習するのがオススメです。こうすることでリスニングの練習になるだけでなく、大問1〜3はわざわざ1回目で聞き取れなかった時の保険を流してくれる、という状態になって他の受験生に対して有利になります

逆に、復習する時や見直しをするときは何度も聞いてその問題はカンペキだと言えるレベルまで仕上げましょう。1つ1つのリスニングをしっかり仕上げて次に進むことでリスニングとしてのレベルが上がりますよ。

各予備校の「共通テスト模試」を受験する

「共通テスト」導入を受け、有力予備校の各社が「共通テスト」型の模試を実施しています。まとめると次の通りです。

  • 駿台系「駿台共通テスト模試」「駿台プレ共通模試」「駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試」
  • 河合塾系「全統共通テスト模試」「全統プレ共通テスト」
  • 東進系「共通テスト本番レベル模試」「全国統一高校生テスト」
  • 代ゼミ系「大学入学共通テスト入試プレ」

これらの模試は、新しい「共通テスト」の出題形式に準拠した問題を出題しています。ですから、どうしても「共通テスト」の問題形式に慣れておきたい、という人は受験すると良いでしょう。

リスニング能力を総合的に伸ばす

試験としての直接の対策以外にも、リスニング能力を総合的に伸ばすことも大事です。2次試験でリスニングがある大学もあると思いますが、どのようなリスニング試験にも対応できる力が身に付きますよ。

やり方は難しく考えず、「自分の好きなジャンルを、自分の今のレベルで、英語でいろいろ聞いてみる」などといった方法がいいでしょう。

例えば好きなスポーツ選手や海外俳優・女優のインタビューを英語で聞いてみる、といったこと具合です。

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オススメは断然、Youtubeです。無料で、しかも質の高い動画がたくさんあります。「Subtitle」というキーワードをつけて検索すると、字幕付き動画が出てくるので、それを見ながら「ほおほお、そんなことを言ってるのか」と聞いてみましょう。

例えば、「好きな選手名 Interview Subtitle」といった感じです。

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まとめ

この記事では、以下のようなことを述べてきました。

  • 共通テストのリスニングは分量、難易度ともにアップする
  • 1回しか聞けない問題もあるので、対応しよう
  • プレテストは必ず解こう
  • 共通テスト用の問題を解こう

ぜひ、この記事を参考にして、共通テストの対策を行っていきましょう。

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