【英語】東大生が本当におすすめする英単語帳とその使い方、単語帳は二刀流!?

皆さんこんにちは!ポケット予備校です。

今回は英単語の暗記についてです!単語の暗記は正直面倒くさいと思います。基本的に単純な作業でやってて面白くないなと感じる人も多いのではないでしょうか?また、何度繰り返してもなかなか覚えられなくてしんどいな…と思う時もあると思います。

確かに英単語の暗記は面倒だし大変な作業だと思います。ですが、正しい暗記方法をマスターしていればかなり楽しつつしっかりと暗記することができると思います。

ボキャブラリーの多さは英語力の基礎です。英単語をしっかり固められた瞬間に英文がスラスラ読めるようになって、英語の成績がぐんぐん伸びていき、気づけば英語が好きになっててどんどん得意になると思います。

英語は多くの大学で課される上に配点も高いので受験の最重要科目と言っても過言ではないでしょう。

そんな英語を攻略するために絶対に抑えなければならない英単語暗記の効果的なやり方を紹介していきたいと思います。

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単語帳は二刀流がおすすめ

記事タイトルにも書きましたが、単語帳は二刀流がオススメです。

多くの人は単語帳は基本的に一冊を使っていると思います。一冊の単語帳を何度も何度も繰り返し、なかなか覚えられないから通学の電車で繰り返し読んだりマーカーを引いたりして、気づいたらボロボロになっていて愛着も湧いてくる….。

多くの受験生がしている単語学習はこんな感じになっていると思います。確かに、このようにしてコツコツと単語暗記を進めていくことは絶対に必要です。一定の期間内では基本的にメインで使う単語帳は一冊にして、それを素直に繰り返すというのが単語暗記において王道です。本屋の参考書コーナーであれもいいな、これもいいなと似たような単語帳を何冊も買って使ってもあまり効果が無いでしょう。

ですが、多くの受験生は「単語帳」というカテゴリがそれ以上区別できないものと捉えていて、そのうちの一つのタイプしか使っていません。

単語帳は「網羅型単語帳」と「文章型単語帳」に分けられていて、この2タイプの単語帳を併用すると非常に効率的かつ効果的に単語を覚えることができます。

筆者はこの二刀流で単語帳を周回した結果、高1の9月~3月という比較的短い期間で東大受験に必要な単語をほとんど全て暗記することができました。それ以降、英単語の暗記に一切時間を割かなくてよくなったので受験勉強を非常に効果的に進めることができました。

以下では、網羅型単語帳と文章型単語帳に分けてその使い方を書いていき、オススメの単語帳も紹介していきたいと思います。

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網羅型単語帳の使い方

まずは網羅型単語帳についてです。代表的なのは『ターゲット英単語』や『システム英単語』でしょうか。皆さんが単語帳と聞いて最初に思い浮かべる、単語とその意味が並べられているタイプのものです。多くの受験生が使っているのはこの単語帳でしょう。

ターゲット英単語
システム英単語

ですが、この単語帳を効果的に使えている受験生はあまりいないと思います。というか、一般的な高校の先生とかが勧めてくる使い方が基本的にダメダメです。受験生もそれに従ってしまうがために上手く使えないということが普通に起こってしまいます。

ですが、現時点で効果的に使えていなくてもここで紹介する暗記方法を試せば覚えられるようになると思います。また、この暗記法は地歴の一問一答とか古文単語とかにも応用できると思うのでマスターしておくと色々お得です。

単語帳は一日で一周しよう

これですね。一日で一周というのはあまり現実的ではないかもしれませんが、そのくらいの勢いでなるべく速く一周を終えられるようにしましょう(ちなみに筆者はちゃんと一日で一周していました)。

多くの受験生は一日30単語とかって区切りで勉強しているのでは無いでしょうか?学校の小テストとかだと一回あたりの範囲が単語帳の1セクションだったりしますよね。

また、最近の割と事情を知っている塾の指導とかでもせいぜい一日100~200単語くらいだと思います。これは割といい線行っているのですが正直まだ少ないと考えてます。

というのも、詳しく説明すると紙面の大部分を費やしてしまうのでざっと触れるに留めますが、人間の記憶の構造上、記憶に残る情報は「生存に必要な情報」とか「意味が与えられた情報」なんですよね。

英単語というのはこのどちらでもありません。なので何度も何度も繰り返すことでこれは必要な情報なんだと勘違いさせないといけません。何度も触れている情報は単純に覚えやすいというのもありますが、2,000単語くらいが載っている単語帳で毎日100単語ずつ進めて20日で一周したとして、20日目で1日目に暗記した単語をどれくらい覚えていられるか?って話です。よく言われる「エビングハウスの忘却曲線」を出すまでもなく殆ど覚えていないと感覚的にわかるでしょう。

なので一周をなるべく速く終えるようにしましょう。

もちろん、情報が多すぎるし全然覚えられないと思います。というか、単語が全然覚えられないのは当然です。むしろ「忘れるのが当たり前」というマインドで臨むといいでしょう。

一日一周をちゃんと毎日やっていけばそのうち勝手に覚えます。何度も繰り返しやればこれは必要な情報だなと脳が判断してくれるし、各単語に意味のある繋がりが見えてきて体系化された形で覚えることが出来ます。

ですが、一日一周も雑にやるだけではダメです。単語帳をパラパラと見てはい一周終わり!とかやるのは論外です。なので次は一日一周のやり方を紹介していきます。

耳と口を使おう~音声は2倍速~

単語帳をやる時は必ず音声を聴きましょう。正しい発音で覚えなければリスニング、スピーキング両面で実用性ゼロの知識となるでしょう。ネイティブっぽく発音するのが恥ずかしいとか考えるのははっきり言ってレベルが低すぎるので卒業しましょう。

それで、CDの音源の話速を速くするのがオススメです。僕はNHK出版が出しているアプリ『語学プレーヤー』を使っていました。ウォークマンとかには標準機能としてあるのでしょうか?

正直CDの音源はアクビがでるほど遅いです。ネイティブはそんな話し方はしないし、入試のリスニングの音源も基本的にもっと速いです。

また、それ以上に重要なことは倍速機能を使ってCDを聞けば一周あたりの時間を短縮できるという所にあります。

CDを使って単語帳を追っていけば自動的に一周できるのです。一周4時間とかのCDも2時間とかになればどうにかして一日で一周できるのでは無いでしょうか?

また、こうすれば単語暗記に集中することができるでしょう。イヤホンとかで外界の音をシャットアウトでき、速い音声で単語を追っていくのは負荷がかかるので自動的に集中することができます。

さらに、人間の記憶は五感をなるべくたくさん使って覚えた方が記憶に残るので、視覚に加えて聴覚も使えばより鮮明に記憶に残すことができます。口は中々外ではできないと思いますが、家の中とかで音読すると正しい発音とともに覚えることができると思います。

似ている単語は即座にマーク

先程、単語の繋がりというものに意味も与えられて体系化されて覚えることが出来ると書いたと思います。それがここです。

英単語は単語ー意味の単純な繋がりしか無いかと思われますが、実は英語は接頭語・接尾後などの体系があります。その体系的な繋がりを捉えられると一気にその辺りをまとめて覚えることができるので、似た単語は要チェックです。

また、単純に類義語をグループとして覚えると記憶に残りやすいと思います。それに類義語の微妙なニュアンスの違いとかは割と入試で出題されるのでその点でもいいと思います。

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文章型単語帳の使い方

次に文章型単語帳についてです。こちらは代表的なものは『速読英単語』だったり『速読速聴』だったりします。

速読英単語
速読速聴

多くの受験生は網羅型単語帳ばかり使っていると思いますが、この文章型単語帳を併用すると飛躍的に英語の実力を上げられると思います。正直、筆者が東大英語で100点を取れたのはこのタイプ単語帳のお陰です。

この使い方を紹介していきます。基本的に、英単語の暗記という点で見るならこのタイプの単語帳は「サブ」の単語帳です。

単語の復習に最適

まずはこれですね。網羅型の単語帳をしっかりやった後に似たレベルの文章型の単語帳を使えばちょうどいい感じに単語の復習ができると思います。

単語帳は一つのものをしっかり仕上げようというのは間違い無く、網羅型の単語帳を併用するというのは同じ頭の使い方をするだけなのであまり意味ないです。ですが、文章を読むという過程を踏んで単語に接触するというのは単語帳を単にぱっと見るのではなく、文をスラスラと理解読むという流れの中で単語と接することができます。

同じものに違うシチュエーションで出会うとかなり印象に残るでしょう、それですね。

長文読解・リスニングの量を確保

これがメインです。『速読英単語』シリーズには50程度の英文が載っています。これを全部読んだり聴いたりしていけば下手な長文問題集より量を確保できると思います。

難関大学は基本的に長文問題が中心であり、長文問題を速く正確に解く王道は単純に英文に慣れるということなので、こういう触れる英文の量を増やしてくれる単語帳は貴重です。

また、新しい英文に触れる経験が大切だという意見もありますが、筆者は同じ英文を何回も読むことによっても普通に読解力や聴解力はあがると思ってます。さらに、同じ英文を何回も読むことのメリットはあるのですが、それは次の段に欠きます。

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フレーズ暗記にも使える

これですね。同じ英文を読んでいけば印象に残るフレーズ、英作文で使えそうなフレーズが得られます。筆者は後でオススメする『テーマ別英単語Academic』を冗談抜きで各冊100周はしましたが、そこまで周回すると大体どんなことが書いてあったのかを頭が勝手に覚えてるんですよね。

テーマ別英単語Academic

なのでそれを英作文で問題文に合う形で書き起こせばそのまま答案が完成します。正直、下手な英文集を周回するよりかははるかにこっちの方がいいと個人的には思っています。

英語の勘を定期的に研ぎ澄ます

テーマ別英単語Academic』を100周したと書きましたが、筆者は高2の終わりの方には英語に関しては東大レベルで完成していたので、高3以降は英語の勉強をほとんどしませんでした。

ただ、そうやって放置していると英語は慣れが重要な科目なので勘が鈍ってくるんですよね。その鈍った脳を再び英語用に研ぎ澄ますためにも文章型単語帳は使っていました

例えば模試の前日とかに「これはやばい」と思い立って、急いで一周音源を聴きながら読むという感じです。この時も、話速は1.5~2.0倍とかにして一日で一周していました。

また、試験の直前にも有効です。筆者は東大の二次試験に『テーマ別英単語Academic』の文系上級編を持っていって昼休みに音源を聴きながら一通り読みました。こうしたことで、試験の前に英文を読むことに慣れておき、効果的にスタートダッシュを切れるというわけです。

ここまで紹介してきたように、文章型単語帳は使わない理由が無いくらい完成された単語帳なのでぜひ使ってみてください!

テーマ別英単語 ACADEMIC [上級]
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単語帳を終えた後は

単語帳を終えた後はどんどんステップアップしていきましょう。英語なら英文解釈や長文問題をガンガン進めていきましょう。他の科目の比重を増やしていってもいいと思います。

単語帳に関しては、網羅型のものは割と長い間が空いた後に確認したくなったら期間を決めて集中的に復習するいいと思います。よく、英単語帳は入試直前まで使おうみたいな意見を見ますが、僕はこれは違うんじゃないかなと思います。

網羅型の単語帳での単語暗記は基本的に半年くらいの短期決戦で終えるべきで、暗記しかやることがなく勉強効率はあまりよくないので一通り終えたあとはそんな触れなくていいと思います。

逆に文章型単語帳は、使い方のところにも書きましたが模試や本番の前に集中的に聴いて英語の勘を冴えさせるのに最適です。こちらはどんどん使っていきましょう。

それと、英語長文の中に出てきた未知の単語についてですが、これは若干注意が必要でいたずらに全部単語カード化したり電子辞書に登録したりしなくてもいいかなと思います。正直、何回も出てくる単語は自然と覚えますし、何回も出てこない単語はわざわざ暗記する価値が無いです。無理して覚えようとかせずに自然な感じで勉強するといいと思います。

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オススメの単語帳

網羅型単語帳

システム英単語帳

定番の単語帳ですよね。例文ではなくフレーズなので一周あたりの情報量が少ないですし、周回速度も記憶への定着度も段違いだと思います。レベルも幅広く対応していて、とりあえずこのレベルを暗記しておけば基礎的な英単語は全て暗記できたと言っていいでしょう。

英検準一級・パス単

東大や難関私大を目指す受験生にオススメです。シスタンより1つレベル上の単語を暗記することができます。

東大は基礎レベルの単語しか出ないとか言われていますがそんなことは無いです。普通にこのレベルの単語が出題されたりするので覚えておくべきでしょう。

高2生以下は英検準一取得を目標にしてもいいかなと思います。

DUO

少し毛色が違いますがこの単語帳もオススメです。DUOの最大の魅力は周回速度です。CDは等倍で再生しても1時間、2倍速で再生したら30分で終わります。単語のレベルは上の二つの単語帳とほとんど同じなので、短時間で復習するのにもってこいでしょう。

また、DUOは受験用の単語帳には無いくだけた表現を覚えることができます。東大の4A5、難関私大では普通に口語表現は問われるのでこれを知っておくのはかなりお得です。(東大英語だと難問扱いされてるくらいには多くの受験生が間違えるので、これを秒で正解できるようにしておくと大きくリードできる)。

また、DUOは文単位で覚えるので英作文力の向上も見込めるでしょう。

ちなみに『鉄緑会東大英単語鉄壁』についてですが、筆者は周回速度が遅いこと、もともと語源とか接頭語とかに注目して単語を暗記していたこと、これを手に取った時点で収録されている殆どの単語をすでに覚えていたことなどからこれは使用しませんでした。多くの東大受験生が使っている単語帳なので使ってもいいとは思いますが、個人的にはオススメしません。

文章型単語帳

速読英単語帳シリーズ

これが定番ですね。使い方は文章型単語帳の使い方のところに余すこと無く書きました。

上級編は東大受験生には不要とか言われたりしますが、普通に使えるのでやりましょう。

速読速聴シリーズ

速単とほとんど同じです。気に入った方を使うといいのでは無いでしょうか。

テーマ別英単語Academic

筆者が愛用していた単語帳です。5冊あるシリーズを全部買って、受験直前までずっと使っていました。

単語のレベルも内容のレベルも高いのですが、めちゃくちゃ面白い単語帳です。最難関を狙う人以外は不要だと思いますが、これを周回すれば相当強い受験生になれるのでは無いでしょうか。どれを買うか迷った場合は文系上級編を買いましょう!文章の面白さが他と段違いです!

まとめ

今回のまとめです

  • 網羅型単語帳と文章型単語帳を併用しよう
  • 一日一周ペースで進めよう

それでは、この記事を参考に盤石の単語力を身に着けていきましょう!

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