みなさんこんにちは 、ポケット予備校です!
「日本史は暗記だけなのか?」
「勉強の仕方は詰め込み?」
歴史勉強について話すときにおおよそ必ずついてくる話題です。
今回は日本史とは何をどう勉強すればいいのかについて説明していきたいと思います。
東大生が教える!日本史勉強とは?!
日本史勉強とはなんなのか。このアバウトな質問に答えることは簡単ではありません。日本史を学ぶ意義とはなんなのか。これを語り出すとキリがないのでまたの機会します。
日本史を学ぶ楽しさとは日本史の意義を学ぶことだと私は考えています。日本史の意義とは一つ一つの事象が現代の日本、引いては世界にどのような影響を与えるかを考えることです。
しかし、受験生にとって日本史を勉強するときには日本史の意義を考えながら勉強しろと言われても壮大すぎるし、そんなことの前にテストで点が取れる方法を教えてくれというのが本音でしょうし、私自身も受験生時代そのように考えていました。
そこで今回は日本史で実力を伸ばし点数をとることをメインテーマとしながらも日本史勉強を楽しんでもらうためのポイントもちょくちょく入れながら説明していきたいと思います。
今回は二つのテーマに関して説明をしていきたいと思います。
- 暗記
- 思考
非常にアバウトではありますがそれぞれについて詳しく解説していくので心配せずについてもらえればと思います。
暗記
知識が全ての基本
歴史が苦手な人に詰め込みばかりでつまらないからという人をよく見かけます。
歴史勉強にそういう要素があるのは否定のしようがない事実ですが、そもそも学習にはそういう要素がついてまわるということを忘れてはいけません。
つまり、日本史の用語を全く知らないというのは数学で全く公式を知らず、古文で用語の意味や用法を知らず、物理で法則を知らないで問題を解くようなものなのです。
思考するとかそういう次元以前の問題であるという認識を持つことが大事です。
各教科別個に考えると歴史勉強だけ特殊に見えてしまいますが知識というのは全ての教科を貫通している一つの壮大なテーマなのです。
ここまでで知識の重要性についてある程度認識していただけたのではないかと思います。
しかし、一方でひたすらの詰め込みに対しての抵抗感を抱いてしまうのは仕方がないことだと思いますし、私自身詰め込みが苦手だったので詰め込みを忌避する気持ちはわかっているつもりです。
しかし、先ほど述べたように知識は問題を解く上では避けて通れない道です。であるならば残された手段は知識の獲得方法そのものを効率的に、楽しくすることです。
そこで私が受験時代に愛用していた歴史勉強初心者から上級者まで幅広い人が使えてしかも楽しみながら使用することができるものとして小学館の漫画日本の歴史をお勧めしたいと思います。(まとめ買いはこちらから)
漫画日本の歴史はよく知られた学習漫画なので見たことがある人も多いと思いますが非常に優れた資料です。漫画だからと侮っていけません。
歴史が漫画化されるときには誇張や歴史認識の改変というのが往々にして起こってしまうしまう事が多いのですがこの資料はそれがほとんどありません。
この資料は用途によって使い分けられる優れものですのでレベル別の使用法について説明していきたいと思います。
初級編
歴史が苦手な人や中学校、高校低学年の生徒などもここから始めていいかもしれません。
このレベルではまずは漫画を読むだけで大丈夫です。章末などにはちょっと細かい文字で説明が書いてありますがそれは読まなくても大丈夫なので漫画を一気に読んで日本の歴史を知りましょう。
ここでは大雑把に把握するのが目的なので純粋に漫画を楽しむぐらいの気持ちで大丈夫です。これをするだけで容量の良い人とかは50点とか取れたりするのではないかと思います。
中級編
初級編が終わった人と歴史の知識がある程度ある人はここから始めましょう。
初級レベルでは飛ばしても良いといったページの端っことかにある説明を読みましょう。この段階は最も成長する段階です。これをきちんと読みながら読破した場合日本史の知識が一気につくことになるでしょう。
ここまで初級、中級について説明しましたが最も重要なことは繰り返し読むことです。一回読んで全部が理解できる人はほとんどいません。それに、漫画を何回も読むだけなのでそれほど苦にはならないと思います。気楽に繰り返しをモットーにしてください。
上級編
初級、中級を経てきた人、そして受験生で日本史の受験勉強をある程度している人はこのレベルを実行しましょう。
この段階では巻末の資料も読みましょう。巻末の資料も読みやすいように工夫が凝らされているのでそれほど読みにくくはないと思います。資料もいきなり読むとよくわかりませんが初級、中級を経ることである程度日本史の知識がついているので割と面白いのではないかと思います。
このレベルでのもう一つのポイントは自分の苦手分野の巻を繰り返し読むことです。苦手分野は手を出すのが嫌になりがちですが漫画なのでそれほど抵抗なくできるのではないかと思います。
ここで漫画を通して勉強する重要なポイントは流れの中で単語を覚えられることです。単語を覚えるときにいきなり一問一答などを使うとぶつ切りにして何のつながりもないからただの詰め込みとなり覚えにくいのだと思います。
きちんと背景をしり、流れを知ることで繋げやすく覚えやすくなると思います。単語をピックアップするのではなく、流れを把握することを意識して勉強しましょう。
詰め込み
ここまではなるべく詰め込みを避けて説明してきましたがやはり詰め込みが必要になる場面があります。
上位私大などでは本当に細かい知識が求められます。こちらがどんなに不満を言っても相手が出題傾向を変えてくれるわけではないので対策を講じるしかありません。
ここで大事なのは無策な詰め込みをしないということです。覚えやすいように繋げやすいように工夫をしましょう。
ゴロを使うのも立派な手段の一つです。ただ視覚情報(ページを覚えてたり)で覚えるのが得意なのか、聴覚情報(先生が言ったことを覚えている)で覚えるのが得意なのかは人によって違うので自分にいいやり方を探してみましょう。
ただ盲目的にアドバイスに従うよりも果たして自分にこの方法が合うのか考えながら勉強する方が効率ははるかに上がります。
よく小手先のテクニックを使うなという言葉を聞きますがテクニックを使って合格しても合格は合格です。誰にも責められるいわれはありません。積極的に活用していきましょう。
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思考
日本史を考える
日本史を考察するというのは字面を見て分かるとおり壮大なテーマです。
論述が問われない学校を受ける方でも考え方として知っておいて損はないと思うのでぜひ最後まで読んでみてください。
歴史勉強は暗記がメインだと思われがちですが本当の歴史勉強とは歴史の流れを考察することなのです。
この日本史の考察こそが日本史勉強で最も興味深く、難解なテーマなのです。
歴史全般に言えることではありますが、多くの人が歴史は偶発的に事件が起きてその結果歴史が生まれると考えているのではないでしょうか?
もし、考えているとしたらこのテーマについて勉強すると世界を見る目が変わるのではないかと思います。
つまり歴史とは何者にも止められない流れがあり、事象一つ一つはその流れを起こす着火剤に過ぎないのです。そしてこれらの流れを把握することこそが歴史を考察するということなのです。
これは口で言われてもなかなかピンとこない話だと思いますし実際私も理解したのは受験直前の1月とかでしたので心配しないでください。
いわゆる論述で聞かれるような時代の流れをどう把握すれば良いのか。それについて説明していきたいと思います。
まずはなんといっても教科書です。これは共通テストの対策編でも述べているので詳しく知りたい人はそちらをご覧ください。
教科書を注意深く読んでいくとその時代ごとに、もしくはシステムごとに何が核心なのかがきちんと書かれています。だからまずは教科書を大事だと思うところはマーカーを弾きながら一読してください。
一読するまでは問題集には入らないようにしましょう。
次に論述の問題を解くステップに進んでいいのですがまず最初は資料集や教科書をカンニングしながらときましょう。
何も知らないままただ漫然と解くのは問題の無駄遣いになってしまいます。
そのときに最初に引いたマーカーが役立ちますし、逆に引いてなかったところに大事な部分を発見できるでしょう。その時はまたその場所をマーカーすれば良いのです。
とき終わった後に自己採点をしましょう。模範解答と自分の解答はどこが違うのかを考え、模範解答に入っている内容は教科書のどこに書かれているのか確認しましょう。
この工程は非常に大事な工程です。時間に余裕がある人は時間無制限で、ない人もできるだけ使って実行しましょう。
ここまでが一門に対する一連の工程です。
実際に過去問を解くのはよっぽど実力がついていない限り問題集を一周するまでは控えましょう。
ここでお勧めする問題集は塚原哲也先生の「日本史の論点 60」です。
ただ論述自体が日本史の知識をある程度積んでからすべきものなので知識のところで説明したことをある程度してから行いましょう。
この参考書を今私が説明したように本気で取り組めばかなりの実力が付きますし、東大や難関国公立の日本史論述にも対抗できるレベルに成長できると思います。
日本史論述を解くときには流れの把握を常に意識して勉強しましょう。
まとめ
まとめると次のとおりです。
- 単語はピックアップではなく流れ、繋がりの中で覚える。
- 段階に分けて漫画日本の歴史を読破。
- テクニックを積極的に使おう。
- 日本史論述のコアは時代の流れの把握。
- 論述のベースは教科書に詰まっている。
勉強法さえ確立すれば歴史は恐るるに足りません。一歩ずつ大切にして確立していきましょう!
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