みなさんこんにちは ポケット予備校です
みなさんは漢文の勉強、順調ですか?
「漢文ってどうやって勉強していったらいいの?」
「おすすめの参考書・問題集を教えて」
そんな疑問にお答えします
ズバリ、漢文の勉強は
基礎をしっかりマスター → 試験別の問題演習+知識を覚える
が最短ルートです。
この記事で、最短ルートで漢文を攻略する方法がわかりますよ!
1 基礎をしっかりマスター&オススメ参考書3つ
基本をマスターする勉強法
漢文の勉強は基礎固めからです。漢文の基礎とは、句形、漢詩、漢字(重要語句)の3つです。
基本を覚えることは非常に重要です。基本を覚えないと漢文は読めません。
例えば、英単語を勉強せずに英文を読めませんよね?漢文も一緒です。
基本を覚えないと、いくら問題演習をしてもムダになってしまいます。最初にしっかり基本を覚えることが、1番効率の良いやり方です。
さて、基本を覚える効果的な勉強法は、ズバリ、
良い参考書を選んで、それを覚えるまで繰り返す
ことです。
良い参考書とはどんなものか、ということは、次の見出しで解説しています。また、こちらの記事ではより詳しく解説していますので、合わせて見てみてください。
暗記については、漢文に限らず、繰り返し復習することが重要です。次のような目標に向かって、繰り返し復習しましょう。
目標は
- 句形:例文を見て書き下せる、現代語訳できる
- 漢詩:対句や押韻など基本的なことを覚える
- 漢字(重要語句):ひと通り頭に入れる
ようになることです。
句形は、例えば、
という例文があったら、それを書き下して現代語訳できればOKです。つまり、
このようにできればOKです。
ここように、訓読文の例文を見て、書き下し文や現代語訳ができるようになったらその句形はバッチリです。
他の句形についても、例文を見て書き下し、現代語訳できるまで繰り返しましょう。
漢字は、今はまだ完全に覚える必要はありません。ひと通りこんな漢字があってこんな意味なのか、くらいで大丈夫です。
漢詩は、五言と七言、絶句と律詩、対句と押印などの基本的なルールをしっかり覚えましょう。
これくらいできれば基本のマスターはバッチリです。
参考書の選び方とオススメの参考書を紹介
さて、良い参考書を覚えるまで繰り返す、ということが大事だといいました。それでは、良い参考書とはどういう参考書でしょうか?
良い参考書の条件は、次の2つです。
- 句形、漢詩、漢字(重要語句)の解説が3つともある。
- 例文がたくさんのっている。
まず、句形、漢詩、漢字(重要語句)の解説が3つともある、というのは絶対条件です。なぜなら、共通テストでは幅広い知識を問われる可能性があるからです。
センター試験では問われなかったような、漢詩や漢字の問題が出る可能性が高いのです。
共通テストの漢文対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
次に、例文がたくさんのっている参考書の方が、よりたくさんの知識が入ってきやすいし、句形の実際の使い方も分かるようになるので、例文が多い方がオススメです。
さて、ここで、合格コンパスがおすすめする参考書を3つ紹介します!
書きこみノート漢文句形 改訂版
編集者イチ押しです!
おすすめポイント
・デザインが鮮やかで楽しい
この参考書の1番の特徴はデザインです。カテゴリーごとに赤、ピンク、青、緑などテーマカラーが違い、楽しく勉強できます。余白が非常に大きくメモしやすいです。
・サクッと習得・復習しやすい
句法の解説はシンプルに短くまとめられているので、スラスラと句法を習得でき、また復習もサクッとしやすいです。
漢字(重要語句)の解説も豊富です。漢詩もイラストを使って解説し、分かりやすくなっています。
本冊子は全部で100ページもなく、取り組みやすく復習しやすいです。
編集者は受験生時代、この参考書を使っていました。イチ押しです!
どんな人におすすめ?
・楽しく句法を習得したい
・基本の習得をサクッとしたい
という人におすすめです!
おすすめ度 ★★★★★
基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版
あの有名な「ヤマのヤマ」と同じ著者が書いた参考書です。「ヤマのヤマ」のシンプル版、といった感じ。
おすすめポイント
・デザインがシンプル
黒と赤の2色だけのシンプルなデザインで読みやすくなっています。
・サクッと習得・復習しやすい
句法の解説はシンプルに短くまとめられているので、スラスラと句法を習得でき、また復習もサクッとしやすいです。
漢字(重要語句)の解説も豊富です。漢詩もイラストを使って解説し、分かりやすくなっています。
本冊子は100ページちょっとで、取り組みやすく復習しやすいです。
どんな人におすすめ?
・シンプルなデザインで集中して勉強したい
・基本の習得をサクッとしたい
という人におすすめです!
おすすめ度 ★★★★★
漢文ヤマのヤマ パワーアップ版
漢文といえば、というくらい有名な「ヤマのヤマ」です。知ってる人も多いのでは?
おすすめポイント
・内容が豊富
本編が3つに分かれています。基本解説編、センター演習編、そして持ち運びハンドブック編です。基本解説では句形の解説が詳しいだけでなく、漢文常識も合わせて解説しています。センター演習編やハンドブックなど、他の参考書より中身が豊富です。
・センターレベルの体験ができる
センター対策編がついているので、基本を勉強しながら、センターレベルを体験することができます。ゴールがどれくらいのレベルなのかを早い段階で知っておくことは大事なことです。解説もきちんとのっているので、1年生や2年生でもチャレンジできます。
どんな人におすすめ?
・句法を詳しく解説してほしい
・漢文常識もいっしょに勉強したい
・基本を勉強しつつセンターレベルを体験したい
という人におすすめです。
おすすめ度 ★★★★☆
最新情報:漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版 (大学受験超基礎シリーズ)が今年の3月に発売されたようです。こちらもオススメです!
2 問題演習+知識を覚える
問題演習のやり方
ステップ1で基本をマスターできたら、問題演習にいきましょう。
問題演習のポイントは
読解力と知識を身につける
ことです。
読解力とは、書き下して現代語訳する力です。
参考書のシンプルな例文ではできたけど、問題集では文が複雑で書き下しや現代語訳ができない、ということはよくあります。
問題演習では、そうやって問題文のなかでも書き下しや現代語訳をする力を身につけていきましょう。
次に知識です。問題を解いていると、現代語訳までできたのに文章の意味がわからない、ということがしばしばあります。それは古代中国の知識がわかっていないからでしょう。
古代中国には、今とは違う文化や考え方があります。それを知らないと、現代語訳しても文章の意味がわからないということになってしまいます。
問題を解きながら、古代中国の文化や考え方についての知識も増やしていきましょう。
ということで問題演習の目標は、
- 書き下しと現代語訳ができる
- 現代語訳して文章の意味がわかる(古代中国の文化や考え方の知識をつける)
ことです。
加えて、共通テストでは故事成語などの知識問題が問われる可能性が高いので、対策として、故事成語の知識も覚えていきましょう。漢字(重要語句)も、この段階で覚えてしまいましょう。
おすすめ問題集
共通テスト問題集
プレテストと共通テスト問題集・模試が1番いいでしょう。追加でセンター過去問を使ってもOKです。
2次試験問題集
自分の受ける大学の過去問がベストです。2次試験の漢文は
・配点が低い
・文章のレベルはセンター(共通テスト)くらい
という大学がほとんどです。
そこで、共通テストへの対策ができた人は、そのまま2次試験の過去問を解くのが最短ルートです。追加で問題集を買ってきて解く必要はふつうありません。そんな時間があったら、もっと配点の高い英語や数学などの勉強に時間を使うのが良いです。
東大漢文の対策はこちらの記事で解説しています
みなさんこんにちは ポケット予備校です。「東大の漢文の傾向は?」「どうやって対策したらいいの?」そんな疑問にお答えします。ズバリ言いましょう、東大漢文は、型が決まっていてシンプルです。対策は過去問がベスト[…]
いきなり過去問は不安?そんな人にはこれがオススメ!
そうはいっても、いきなり2次試験の過去問を解くのは不安だな、過去問は直前にとっておきたいな、という人もいると思います。
そんな人には、まず模試から始めるのがオススメです。
模試だったら、2次試験と同じ傾向、同じレベルの演習ができますよ。いきなり2次試験の問題はちょっと・・・という人は、模試から解いてみるのもオススメです。
時間に余裕のある人は、このように、過去問を解くまえにワンクッション入れてもぜんぜん大丈夫です。
まとめ
さて、まとめると
漢文の勉強法は
基礎をしっかりマスター → 試験別の問題演習+知識を覚える
という流れが最短ルートです。
基本を覚えるときは、句形、漢詩、漢字(重要語句)をそれぞれマスターしましょう。
問題演習のときは、読解力と知識を意識して過去問を解くことがオススメです。共通テスト対策として、故事成語や漢字の知識も覚えていきましょう。
さらに、オススメの参考書と問題集も紹介しました、ぜひ参考にしてくださいね。
それでは、正しく漢文を勉強して、高得点を狙いましょう!
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