東大物理の傾向と対策を現役東大生が徹底解説!参考書も紹介!

みなさんこんにちは!ポケット予備校です!

東大の物理と聞いてみなさんはどんな印象を受けますか?ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、その特徴はなんといっても解答が全て記述式であること。配られるのは問題と、罫線の入った大きな解答用紙だけ。

今回は、そんな東大物理の対策を解説していきたいと思います。

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東大物理の基本情報

理科一類、二類、三類の入試に挑むみなさんは、2日目の午前に理科の試験があります。物理、化学、生物、地学のいずれかから2科目を選択し、まとめて150分です。途中に問題用紙の回収などはありません。

配点と時間

理科は1科目につき60点、2科目で合計120点満点の試験です。

具体的な配点は公開されていませんが物理についても3題構成なので各大問はそれぞれ20点ずつであるとされていて、例年、第1問と第2問はそれぞれ力学、電磁気から出題されることがほとんどです。

そして、これまでに数々の模擬試験で経験された方もいらっしゃると思いますがとにかく理科は時間との勝負であり、東大も例外ではありません

加えて東大の場合、配点が小さいため難しい小問に正答しても簡単な小問の場合と与えられる点数がさほど変わりません。つまり、簡単な小問により多く正解して点数を稼ぐ意識が東大理科の場合いっそう重要になります。

さらに、物理だけでなく大多数の理系受験者が選択する化学のことも考慮すると2科目の時間配分もポイントになります。

これはあくまで筆者の経験に基づく持論ですが化学は数値計算も多く時間がかかります。よって物理と化学を選択する場合、物理に70分、化学に80分かける気持ちで物理から先に解くことをおすすめします。

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東大物理に向けた対策

東大物理で求められる力

東大物理で求められる力は2つあります。

それは「物理現象の本質を見抜く力」「汎用性のある応用力」です。

すなわち一筋縄に公式を当てはめて答えにたどり着くような問題ばかりではないのです。

では公式や法則を載せた教科書は意味がないのでしょうか?そうではありません。上の2つの力には関連があり、それらを身につける上で教科書は最も重要な役割を果たします

なぜならばいろいろな現象を一般化して公式や法則を導くことは重要ですが、とくに公式についてその性質がひと目でわかる現象、逆にいえば注意深い分析なしに公式を素直に適用できる現象は限られているからです。

最も簡単な例を取り上げるとすると、たとえば物体を移動する方向へまっすぐに引っ張る場合は運動方程式が成立していることが明らかでしょう。一方で物体の移動する方向と引っ張られる向きが異なる場合、つまり斜め向きに引きずられているような場合はどの方向にどれだけの力が働いているのか少し考察が必要ですよね。しかし当然そんな場合でも自然法則には従っているというわけです。

このように、一見するとなぜ成立しているのかがわからない現象や何が起きるかが明白でない状況を理解する力が東大物理では問われ、そこに通ずる公式や法則を羅列するのではなくいかに抽出されるかを詳しく解説した教科書が大切なのです

これは小手先のテクニックや典型的なパターンを排除する東大入試の全科目に共通するかもしれませんが極論をいえば教科書さえあれば必ず解けるはずです。

ただし問題演習は多くの人にとって必要でしょう。それは教科書の内容を超越した知識を得るためではなくあくまで盲点をあぶり出す形で教科書の理解を助けるものだと覚えておいてください。おすすめの問題集については後ほど述べます。

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何を書いて何を省くか

冒頭にも書いた通り東大の理科は全て記述式ですから、答えだけでなく解答に至る経緯をそれぞれ書かなければなりません。一方で時間に余裕はない。

だから、数学の演習で嫌というほど書かせられたであろう一貫して論理力を持った丁寧な解答を理科でも書いている暇はありません。それはどの受験生も同じであり知っていて、何より出題・採点する教授陣が一番よくわかっています。

つまり論理の飛躍は避けられないものの、それを厳密に減点していては得点に差がつかず入試として意味がないのである程度大目に採点されることが予想できるわけです。

たしかに文字を書くスピードや計算力の訓練を積むことも不必要とまではいえませんが、適切な解答文量を把握することが合格への近道でしょう。ここでは解答のコツを2点にわけて説明していきたいと思います。

1つ目のカギは公式を活用することです。先ほどの話で誤解しないでいただきたいのですが公式が無意味なのではありません。公式はさまざまな物理法則を要約してくれていますし、東大物理の場合はその適用が発展的であるに過ぎないわけです。

公式は物理の世界における一種の公用語ですから、「◯◯は◯◯と◯◯の積によって表されるので」などという煩雑で時間のかかる書き方は避けて、ぜひ「ma=Fより」といったスマートな方法を身につけましょう

ここで一点だけ注意したいのは使うべき文字を正確に書くということです。粗いアルファベットが別のギリシャ文字に見えてしまったり、大文字と小文字の使い分けに無頓着でいたりすると痛い目に遭います。

逆にこれをクリアすれば公式名やそれぞれの文字の意味を記すことなしに使用が許されるのです。

2つ目のカギは着眼点を示すことです。よく数学と物理は兄弟のようなものだと言われますが、これらにおける法則は指定した条件下で成り立つことが肝心であるどころかその性質が法則を法則たらしめています。現象の捉え方は入試問題を解くときも同じです。

とくに「何が一定なのか」「何が必ず成立するか」はとても重要です。わからない問題の解説を読むと自分が気付いていなかったこのような観点が参考になったという経験は多いはず。それだけ問題の着眼点は大切で、「系の◯◯について」「回路の◯◯に注目すると」などといった文言は外せません。

加えて1つ目のカギとして書いた公式や法則の適用をそこに与えておけば、なぜそこに注目するか、法則が成立するかを詳しく書く必要はありません。これらを押さえた以上、採点者には書いていない部分を含め何が言いたいのかが伝わるからです。

どちらも学習事項ではなく書き方の問題ですから普段の心がけによって一定の慣れに達したら本番前に見直したり焦ったりすることでもありません。そして解答を簡略化するのは勇気がいることでしょう。

その発生源があるとしたら先ほども述べたとおり数学で受ける指導とのギャップや模擬試験における採点の結果・基準かもしれません。しかし迎える本番は数学とは全く勝手が違う物理の、しかも受験生や教師・予備校講師よりもはるかに高度な知見を備えた大学教授の出題する試験です。

彼らは受験生をどんな環境においているか、どんな解答を求めているかを決めている張本人たちです。自分たちの作った問題に受験生がどう向き合うかは手に取るようにわかっているゆえ柔軟な採点がなされることを信じつつ、伝えるべきメッセージ、すなわち解答文量は最低限に点を稼ぐことを目標にしましょう。

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問題集について

言ってしまえば市販の問題集はたくさんありますし、実際に手にとってみて合うレベル、求めているレベルのものを入手することが一番重要であって何でも良く、特に入試がまだ視野になく純粋に物理を学習している段階であればなおさら問題集選びに神経質になる必要もないのですが、

入試というのは極端な難問・奇問を解く能力や解答の独自性などが問われるわけではなく「みんなが解ける問題を解いて合格する」ことが一番重要ですので問題集も「みんなが持っている」メジャーなものを入手して活用することに意味はあるでしょう。

ここでは物理の学習事項をひと通り身につけた人に向けて『良問の風』『名問の森』を入試対策として挙げておきたいと思います。何より解説が丁寧である点が魅力です。

良問の風

名門の森

ここでひとつ留意しておいてほしいのは、模範解答で微分・積分を多用した問題集が時々見られることです。もちろんこれらが好みだという方は問題ありませんが得意ではなくても大丈夫です。大学入試の物理はわざわざ微積を使わなくても解くことができますし、解答の手間を考慮した際に特段これらを用いて有利になることもありません。

ですから微積による解き方をマスターしようと焦る必要はありませんし自由に解答すれば良いでしょう。筆者も微積とは一切無縁な学習をしていました。

むしろ学習の際に心がけるべきことが3つほどあります。

1つ目は間違えた問題はその理由を問わず記録しておくことです。ケアレスミスであってもその防止につながりますし、解説の中でどこがわかっていなかったかに線を引くだけでなくそのポイントから何が一般的に言えそうかをメモしておくと見直す際に役に立ちます。それによって前述したように盲点をなくし、教科書の完全な理解に近づきます

2つ目は単純で、たくさんの問題集に手を出すよりも一冊一冊を解ききることです。手元にあるのに触れていない問題が残っていることは入手していない問題集があることよりも入試直前にストレスとなるからです。

3つ目は「これが東大の問題であればどうするか」を意識することです。上で述べた記述の方法や解く時間帯、かけるべき時間などひとつの要素でも良いので考慮すると良いでしょう。

もちろん、それが東大の過去問ともなると複合的に注意を払うことをおすすめします。そして、過去問分析の場合もうひとつ留意すべきことがあって、それは実際の採点では若干の得点調整があるとされていることです。

科類間で採点基準にわずかな差があったり、科目選択者間、とくに物理・化学選択者と生物・化学選択者で一方だけが不利になることを避けるため科目の難易度に応じてやや調節がなされるとされていたりします。

逆に言えば、同じ年度の科目間の難易度には関連がないこと、問題の難易度と実際の採点結果は必ずしも比例しないことは入試直前や合格発表までのメンタルケアにもつながるので頭の片隅に置いておくのも良いかもしれません。

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まとめ

さて、今回は東大物理について解説してきました。まとめると次のとおりです。

  • 「物理現象の本質を見抜く力」「汎用性のある応用力」が大事になる
  • そのためには教科書をしっかりと理解して、問題集でも演習すること
  • 公式を使ったり着眼点を示すことで回答を攻略する
  • 問題集を解く時の3つのポイントも解説

それでは、理系の関門、物理を攻略して、東大合格をつかみましょう!

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