【東大漢文】対策は過去問がベスト⁉︎ 参考書と合わせて東大生が解説!

みなさんこんにちは ポケット予備校です。

「東大の漢文の傾向は?」
「どうやって対策したらいいの?」

そんな疑問にお答えします。

ズバリ言いましょう、東大漢文は、型が決まっていてシンプルです

対策は過去問がベストです

これから1つ1つ解説していきます。

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東大漢文の基本情報

まず、東大入試での漢文の立ち位置を説明します。

漢文は、東大入試の1日目の最初の試験である、国語の中の1科目です。文系も理系も受けます

配点

東大国語の配点は、文系が120点、理系が80点です。

その内訳は正式には公表されていませんが、各予備校の模試などでは、次の配点だろうと見られています。

文系

科目点数(予想)
現代文60点
古文30点
漢文30点
合計120点

理系

科目点数(予想)
現代文40点
古文20点
漢文20点
合計80点

つまり、文系では30点、理系では20点です。国語全体の4分の1の点数を占めますね。

解答時間

ということは、国語の解答時間は、文系が150分なので、点数の割合で単純に考えると漢文に使えるのは35分強(150分÷4)ですね。理系では解答時間が100分なので、漢文に使えるのは25分(100分÷4)です。

しかしながら、東大の国語では、現代文に時間を取られがちなので、比較的解きやすい漢文は、文系では30分ほど、理系では20分ほどで解き切るのが理想です

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東大漢文の難易度

みなさん、東大の漢文の難易度って、どれくらいだとイメージしてますか?

「天下の東大が出す漢文の問題なんだから、きっと返り点なし送り仮名なしのオール白文が出されるんじゃないだろうか😫」

「答案には中国の古典から有名な文章を引用して答えないといけないのだろうか😨」

なんて思わなくても大丈夫です。

東大入試は科挙ではありません。

実のところ、東大の漢文は、簡単に言ってしまうと共通テストレベルです

問題文は読みやすいことが多く、一通り基本的な句形などを勉強して、共通テストの問題が読めるなら、まず東大の漢文も読めると思います。

字数的にも、共通テストと同程度です。

そして解くべき問題についても、基本的には3つのタイプしか出題されません。問題は問題文の範囲でのみ問われるので、問題文が読めれば、特に苦労せずに解けると思います。

回答欄についても1〜2行程度で、解答字数でいうと30文字〜80文字くらいのものです。

次の章で詳しく解説していますが、「この問題を読んで、宋の時代の儒教文化について200文字で説明しなさい」といった問題ではないので安心してください。

1 東大漢文の傾向=型をつかむ!

さて、いよいよ東大漢文の攻略に進んでいきましょう。

東大の漢文の問題は非常に型が決まっています。基本的には次の3つのタイプの問題しか出されません。

  • 語句問題
  • 現代語訳問題
  • 内容説明問題

これが東大漢文の型です!

それぞれ解説していきます。

語句問題

語句問題とは、問題文の中の1文字〜3文字に傍線が引かれ、

問題:「傍線部aを現代語訳せよ」

といったような問題です。

基本的な重要語句の意味や句形について問われることが多いです。

現代語訳問題

現代語訳問題とは、比較的長めの文章に傍線が引かれ、

問題:「傍線部bを、人物関係が分かるように現代語訳せよ」

というような問題です。単純な現代語訳だけでなく、「人物関係が分かるように」といったような条件がつくこともあります。

が、基本的には一般的な現代語訳の問題です

内容説明問題

内容説明問題とは、本文の流れを踏まえて傍線部をわかりやすく説明する問題です。

問題:「〇〇とあるのはなぜか、本文の趣旨を踏まえて説明せよ」

というような問題です。これは現代語訳問題ではなく、本文の流れをしっかりと理解して説明しなくてはいけません。漢文によくある、教訓や諫言、オチといったところをつかんで、漏れなく説明する必要があります

2020年の例

一例として、2020年の東大入試では、

文系

問題タイプ
(1)語句問題
(2)現代語訳問題
(3)内容説明問題
(4)内容説明問題

理系

問題タイプ
(1)語句問題
(2)現代語訳問題
(3)内容説明問題

となりました。

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2 基本的な文法をしっかり完成させよう!

東大の漢文を攻略するには、基本的な文法をしっかり完成させることが大事です。

漢文の基本的な文法とはなんでしょうか?それは、句形、漢字(重要語句)、漢詩の3つです。この3つをしっかりとマスターすることが大事です。

漢文の基本的な文法の勉強法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。

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詳しくは上の記事を参考にして欲しいのですが、特に漢字(重要語句)、漢詩は要注意です。この2つは普通はあまり勉強しないところですが、東大入試ではどちらも必ず勉強しておく必要があります。

その理由は、まず漢字(重要語句)は東大漢文の3タイプの問題のうち、1つ目の語句問題で出題されるからです。

例えば2020年の問題では、(1)で「事」という言葉が問題として出ました。これは「事える(つかえる)」と読み、目上の人に奉仕する、という意味です。

こうした1文字1文字の漢字の意味が分からないと問題が解けないことになります語句問題ではピンポイントで1つ1つの漢字の意味が問われうるので、しっかり対策する必要があります。

次に漢詩です。こちらも抜かりなくやっておく必要があります。その理由は、実際に問題として出るからです。(例:2016年の問題)

漢詩はマイナーだから、とおざなりに済ましてしまうと、入試で出たときに慌てることになってしまいます。漢詩には押韻や対句といった型があり、普通の漢文知識だけではカバーできない部分もあります

なので、日頃の勉強のときから、漢詩にも注意を払ったほうがいいですね。

詳しくは先にあげた記事をご覧ください。

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3 問題演習は過去問がベスト!

さて、基本的な漢文の文法が頭に入ったら、問題演習に移っていきましょう。

問題演習のやり方は、過去問がベストの対策です。さらに言うと、過去問だけで基本的には大丈夫です。

その理由

理由は、次の2つです。

1 東大の問題は共通テストレベルの文章なので、共通テスト対策ができれば実力的には十分である

上の見出しでも解説した通り、東大の漢文の問題文は共通テスト程度のレベルです。

みなさんは基本的には、共通テスト対策から始めて2次対策に移る、という流れだと思うので、共通テスト対策ができたら、その時点で東大の漢文を解く実力はついているでしょう

ここから追加で問題集を解いてから2次対策へ進む、というステップをはさむ必要はあまりないでしょう。

2 漢文の配点は低く問題レベルもそこまで高くないので、短時間である程度のレベルまで上げるのが効率的である

最初に紹介した通り、漢文の配点は文系では30点/440点、理系では20点/440点です。東大入試の全試験科目の中でも1番配点が小さいです。

なので、実のところ、この漢文という科目にたくさん時間を費やすのはあまり効率的とは言えません。そのうえ問題が難しくないので、短時間である程度まではレベルアップが期待できます。逆に、そもそも配点が低いので、極めてもしょうがないとも言えます。

よって、2次試験のための問題演習は過去問だけで大丈夫だと言えます

さて、過去問の大切さが分かったところで、具体的な勉強法を説明していきます。

オススメの過去問演習法

ここでは、現役東大生の編集者によるオススメの勉強法を紹介します。使う教材は過去問です。(オススメの過去問題集は次の見出しで紹介しています。)

勉強の仕方はこの3ステップです。

  1. 問題文を全文、現代語訳する
  2. 問題を解く
  3. 答え合わせでミスを修正する

1 問題文を全文、現代語訳する

傍線部が引かれているところだけでなく、全文を現代語訳します。全文を現代語訳することで、「もし、ここに傍線引かれてたら解けなかったなあ、危ない・・・」という部分が必ず出てきます。

全文を訳さなかったら、こうした部分は見逃してしまいます。その見逃しが本番出題されて本当に「解けなかった」となることを防ぐために、できるだけたくさん弱点をつぶすためにも、全文を現代語訳することがオススメです。

2 過去問を解く

本番と同じように解きましょう。東大入試では全て記述式なので、問題演習するときも必ず記述式で解きましょう。本番の感覚をつかむようにしましょう。

3 答え合わせでミスを修正する

解き終わったら答え合わせをしてミスを確認しましょう。このとき大事なのは、ミスの原因は何か、をしっかりと見つめて種類ごとに分けて考えることです。

漢文でよくあるミスの原因は次の3つです。

  • 文法のミス
  • 内容の読み間違えのミス
  • 回答方針のミス

文法のミスなら、その文法を見直しましょう。

内容の読み間違えのミスなら、自分の解釈の仕方を見直しましょう。

特に、漢文に出てくるような昔の人の考え方は、今の人の感覚と違う部分も多くあります。現代の感覚で解釈すると、読み間違えてしまうこともあるので、こうした昔の人の感覚についてもつかめたら良いです。

回答方針のミスなら、書くべき内容を見直しましょう。主語が抜けてやすい、書くべき内容がズレてしまいやすい、など自分のミスをリストアップして、本番それに注意してミスを抑える対策をしましょう。

これを繰り返すことで漢文の実力が上がっていきますよ!10年分ほどやったらかなり力がつくと思います。

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オススメの参考書・問題集

さて、ここまで読んで、それではどの参考書・問題集を使えば良いんだ、と思ったと思います。そこでここでは、ポケット予備校オススメの参考書・問題集を紹介します。

参考書

まず、基本的な文法を勉強するための参考書については、こちらの3つがオススメです。
書きこみノート漢文句形 改訂版

編集者イチ押しです!

書きこみノート漢文句形 改訂版

 

基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版

 

漢文ヤマのヤマ 共通テスト対応版 (大学受験超基礎シリーズ)

詳しいオススメポイントなどは、文法の勉強法と合わせてこちら解説しています。

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問題集

次に問題集ですが、まずやはり過去問が圧倒的にオススメです。最も有名な過去問題集を3つ紹介します。

東大の古典27カ年[第10版]

有名な赤本です。信頼の赤本ですね。編集者もイチ押しです。

27年分もの問題が収録されていて、問題演習には十分すぎると言っても良い量です。

次の見出しで解説していますが、漢文は文章を読むだけでも実力が上がるものです。27年分も解かなくても、文章を読むのも良い対策になると思います。

2020年度用鉄緑会東大古典問題集

言わずと知れた鉄緑会による参考書です。非常に濃い内容で、これ1冊で大丈夫、と言われる問題集です。

ただし、少しお値段が高いのがネックです。

東大入試詳解25年古典<第2版>

最近は駿台からも過去問が出ています。大手塾から過去問を出してくれるのは嬉しいですね。

こちらも25年分の問題が収録されていて、問題演習には十分です。

おまけ:漢文を読むだけでも実力は上がる

入試対策として、問題を解くことはもちろん大事です。問題演習を重視するのは正しい考え方です。

しかし、漢文に関しては、問題を解かなくても、文章を読むだけでも実はかなり実力が上がります

その理由は、漢文は同じようなパターンが多いからです

漢文には、よくあるパターンというものがあります。代表的なものとしては、政治系と人のあり方系があります。

政治系は臣下が皇帝に政治について進言する、諫言するといったもので、人のあり方系は人の徳など道徳に関するエピソードなどです。

中国(文化圏)では、長らく、あるべき政治の姿、人の姿、というのはある程度決まった理想型がありました。君主は臣下の意見をしっかり聞くべきだ、とか、人は義に従って生きるべきだ、とかです。

漢文ではその理想型を繰り返し繰り返し、言葉を変えて説明しているのです。

なので、たくさん漢文を読んでいくと、あ、またあのパターンでこういう姿であるべきだって説きたいのね、といったことがつかめるようになっていきます

こうなると、漢字が少しくらい分からなかったりしても内容が分かるようになります。なので、問題を解かなくても、漢文をたくさん読むことは非常に良い勉強の一つで、裏ワザのようなものです

読む漢文はなんでもOKです。教科書に出てくるものでも、東大や共通テストやセンター試験の古い過去問でもOKです。読むだけ読んでみる、というだけでも、かなり実力が上がると思います。

オススメです。

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まとめ

さて、今回は東大の漢文対策について解説してきました。

まとめると、

  • 東大の漢文の難易度はそんなに難しくない
  • 東大の漢文には型がある(問題は3つのタイプ)
  • 句形・重要語句・漢詩の3つの基本文法をしっかり固める
  • 過去問を使って問題演習

の流れが良いで勉強するのが良いでしょう。

東大の漢文は攻略しやすい科目です。着実な勉強で着実に成績を上げていきましょう!

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