受験は計画を持って乗り越えろ
受験とは長く苦しい道のりで努力が結果につながらないことも往々にしてあります。多くの受験生がこのことで悩んでいると思います。そこで今回は受験時代にどういう心構えを持っていると乗り越えやすいかそして大まかな勉強方法、つまり勉強に対する取り組み方の二つを2回に分けて紹介したいと思います。細かい勉強法は専門の方が書いてくれているのでそちらを見てください。
1回目の今回は勉強に対する取り組み方について話していきたいと思います。勉強に対する取り組み方というのは非常に大雑把なテーマなのであまり考えていない人も多いと思いますが個々の勉強方法は違っても学ぶことに変わりはないのでベースとなるスタンスが非常に大事です。
ここで解説するのはその土台となる勉強の進め方、行い方ということです。細かな勉強法ではありません。
このベースがしっかりしていると勉強全体の進度効率が格段に上がるので是非この機会に参考にして行ってください。
飛躍は自己分析から始まる
勉強をどれだけしているかにかかわらず受験をしようと考えてる人の多くが結果が出ないと苛立ちを覚えますし、不安になってしまいます。この不安は試験が近付けば近づくほど、努力をしていればいるほど大きくなるものです。
この時にパニックに陥らないというのは難しいことです。筆者自身も高一、高二のころは成績が伸びなくて悩んだ時期が多くありました。
少し身の上話をすると、私は他の編集者とは違い出身高校自体が中堅私立ですし、その上高校に上がった時には成績は下から数えた方が早いくらいだったので模試の結果が散々なことはたくさんあり、冠模試も直前まで思うように結果を出すことはできませんでした。ですので結果が出なくて不安になる気持ちはよくわかっているつもりです。
この経験を通して私が学んだことは伸び悩んだ時に思考停止してがむしゃらに努力してはいけないということです。
そもそも成績が伸びない理由は大きく分けて2つあります。1つは方向性は間違っておらず本人も努力をしているがその努力が目指しているレベルに達していない場合です。
この場合は飛躍を遂げるのはそれほど難しくはありません。なぜなら努力レベルを上げればだけでいいからです。もちろん努力レベルを上げるというのは口では言うは易し行うは難しですが、後はひたすらやるだけということを考えればそれほど難しくはありません。
今回のメインテーマの計画に非常に関連が強いのが伸び悩む理由の2つ目の事例です。
伸び悩むもう一つの理由とは何か。それは努力の方向性を間違えている場合です。つまり努力はしている、たくさんの時間勉強しているそれでも伸びないということです。これは往々にして努力の方向性を間違えています。すなわち努力の仕方を間違えているのです。
がむしゃらに勉強していても非常に非効率的ですし何よりも目標に達しなかった時の絶望感は凄まじいものです。皆さんにはそのような思いはして欲しくありません。受験とは真剣に努力をしたものが報われる最後の舞台です。悔いのないものにしましょう。
精神論はこれぐらいにして話に戻ります。
この二つの他にも伸び悩む理由はあると思います。しかし、大別するとほとんどがこの2つのグループに分類することができると思います。繰り返しになりますが大事なのは伸び悩む原因をきちんと自分で考えるということです。伸びる前の停滞期間だと自信を持って言えるのであればそれでも構いません。大事なのはきちんと自己分析することです。
自分だけでわからない時には他者に協力を求めましょう。学校、予備校はそのためにこそ存在します。高校時代というのは学校に対して嫌悪感を抱いてしまいがちですし私自身そうでしたが、自分より間違いなく経験はあるので是非大人を利用してください。このサイトも皆さんの悩みに応えるために存在しています。最終手段ではありますがお問い合わせしていただければ出来る限り対応します。
計画と実行
これは伸び悩んでいるか伸び悩んでいないかにかかわらず、また伸び悩んでいる理由にかかわらず当てはまる話ですが受験で非常に重要になるのが計画と実行です。
この文言はよく使われますし飽き飽きしている人も多いと思いますが、私がここで紹介する計画と実行は皆さんが考えているよりも体系的に確立しているものですので根気よく読んでください。読んだ後に後悔はさせない自信があります。
皆さんが考える計画と実行とはおそらく1日に何時間勉強するかこの科目を何時間するというものだと思います。その計画と実行で効果的に伸びないのはなぜか?
あまりにもアバウトすぎるのです。机に向かってこの科目をすると決めてもなんの教科書をやるか決めていなければそこで時間がかかり取り掛かるのに時間がかかります。また時間だけで決めているのでどこまでやるかが決まらず漫然とやることになります。
このやり方で伸びる人の方が少ないでしょう。これから紹介する計画と実行は細かさを求めるものです。少し身構えてしまうような言葉を使いましたが私自身ズボラで流されてしまいやすいのですが完走することができたので心配せずついてきてください。
計画と実行とこの二つの言葉は一緒に使われますが私の考えでは重要度は6:4ぐらいです。
よく計画倒れになるぐらいだったら実行した方がよいという言葉が使われます。もちろんその側面はあるのですが私は皆さんにぜひ計画を大切にしてほしいと思います。なぜかはきちんと説明するので心配しないでください。
計画
それでは計画について説明していきたいと思います。まず最初に計画とは何かと聞かれたときに皆さんはなんと答えるでしょうか?いろいろな答えが返ってくると思います。
計画とは目標と自分の現在の立ち位置を認識正確に認識することだと私は考えています。
つまり自分と目標をこれだけ離れている。この距離を詰めるために残された時間はどれほどなのかその距離を追いつくためにはどれほどのペースで進めていく必要があるのかということを考えることこそが計画なのだと私は思います。
それでは具体的にどのように計画していけばいいのかを解説していきます。
一番最初にすべきことは一週間のうちに何時間勉強に確実に取れるかを合計してください。それを週にまとめて、月、学期とより大きい単位で時間を割り出してください。イレギュラーなこともあると思いますがここでは考慮しなくて大丈夫です。
ここで重要なのは自分で決めた時間は絶対に勉強すると言うことです。ですので最初は無理をしないようにしましょう。最初は1日1時間とかでも構いません。
次に週に確保してある時間の割り振りを考えます。例えば20時間確保したとしましょう。英語7数学5古文4世界史3化学1というように設計します。後は自分が確保した時間にそれを当てはめていきましょう。ここまでが時間の計画です。
次に進度の計画です。
まず最初に学期ごとの目標を立ててください。参考書を一つ終わらせるであるとか、単語帳のここからここまでを覚えるでもなんでもいいです。絶対に不可能な目標を立てることはダメですが甘すぎてもダメです。ただ最初はわからないと思うので1、二ヶ月やって難しいと感じたら計画を修正してもいいです。
計画を修正すること自体は全く問題のないことですがそのペースで自分の目標に辿り着けるのは常に考えていてください。
次に学期の目標を一ヶ月に割ってください。四ヶ月なら4で割ればいいということです。ここまで言うと勘のいい人は次に私が言うことがわかるかもしれませんが次は一ヶ月の目標を一週間の目標にそして1日の目標にどんどん落とし込んでいくのです。
一週間のうちその教科に当てられる時間がどれほどあるのかを確認しながら予定は立てましょう。
そして毎日目標と実際に実行できたものを比較してください。きちんと実行できていれば目標に近づいていますし、できていなければ後々追いつかなくなる可能性が出てくるということを認識してください。このように毎日目標ととの距離を意識していきましょう。
どこまでのレベルに到達しておけばいいかは各教科ごとに見て参考にしてください。
これらのプロセスに最適な書物があります。それがゴールから発想する合格手帳です。
例があった方がいいと思うので私のを例として載せておきます。勉強時間が徐々に伸びていき、予定の立て方も徐々に細かくなっていくのがわかると思います。皆さんもまず最初は大雑把に徐々に詰めていけばいいのです。早く詰めた方がいいことに変わりはありませんが笑。
例を見れば外観は割と理解できるのではないかと思いますが詳しく知りたいという人のために私が考えるレベルも一応紹介しようと思います。ただ少し長くなってしまうので実際に紹介するのは次回にします。
私はこの計画に確固たる自信を持っていましたし成績が伸びないのはまだレベルに到達していないからであると自分に言い聞かせることができました。
計画し実行する。そしてその記録をつけることのもう一つの大きな側面は自分がやってきたことを可視化できることにあります。多くの人がモチベーションを持てず進めない時が来るのではないかと思います、そのとき合格手帳を見返してみてください。
自分がどれほど努力してきたか努力できるのかをみて自分を褒めてあげてください、これだけできるのだと自信を持ってください。これは受験当日にも使える手法です、試験前は参考書を見るよりも合格手帳をパラパラと振り返ってこれほどやってきたから大丈夫という自信にかえてください。
高二秋
高三春
高三夏
高三秋
高三一月
まとめ
ここまで計画をメインに説明してきました。まとめると次の通りです。
- なぜ伸びないのか助けを借りながら徹底的に考える。
- 計画が細く立てる!学期→月→週→日
- 計画と実際に行ったことを常に比較。目標との距離を意識!
- 計画を立てたらそれを信じて実行。
計画はピジョンのようなものです。ビジョンさえはっきりしていればあとはビジョンを現実のものにするために必死に努力するだけです。
次回は実行する時の段階ごとの説明そして心構えについて説明していきたいと思います。
東大文系、2019年入学で、ポケット予備校では日本史を担当しています!この記事がみなさんの参考になることを願っています!