東大国語の対策を現役東大生が徹底解説!配点・平均点から参考書まで紹介!

みなさんこんにちは  ポケット予備校です!

東大入試の2次試験は、国語の試験から始まります。もちろん、幸先の良いスタートを切りたいですよね。

そんな国語の試験ですが、

「そもそも配点とか平均点は?」

「東大国語ってどう対策したら良いの?」

と、なんとなくピンときてない、という人もいるのではないでしょうか?

今回は、そんな東大国語について、入試本番に82点をとった現役東大生の編集者が、基本情報から対策・勉強法まで詳しく解説します!

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東大国語の基本情報

まずは東大入試での東大国語の立ち位置を説明します。

東大国語の内容と予想配点

大問内容配点(文系)配点(理系)
現代文(評論)40点40点
古文30点20点
漢文30点20点
現代文(随筆)20点なし

このように、現代文・古文・漢文の全てが出題されます。理系の受験生でも、古文・漢文を解かないといけないので、しっかりと対策する必要があります

なお、東大は各教科の細かい配点を公表していないので、この配点は模試などから考えられる予想配点です。

合格者の平均点と目標点はどれくらい?

国語は差が付きにくいい科目と言われますが、東大国語でもこれは正しいです。

いろいろな合格体験記を見る限り、文系だと合格者の大多数は70点台で、理系だと40点台〜50点台であることが多いです。このゾーンが最大のボリュームゾーンと考えてよいでしょう

文系では80点を超えるとかなり少数で、90点を超えるとほとんど伝説レベルです。理系では60点を超えるとかなりの高得点です。

そこで、文系の受験生はとりあえず70点台を目標にするのがオススメです。国語が得意な人は80点超えを、苦手な人は60点台を目指すのが良いでしょう。

理系の受験生は40点台〜50点台を目標にするのがオススメです。得意な人は60点超えを、苦手な人は30点台を目指すのが良いでしょう。

国語が苦手な受験生は、大きな引けを取らないくらいには仕上げましょう。点差のつきにくい国語ですが、油断してここで予想外に引き離されると、マイナスの意味で番狂わせになってしまいます。

逆に、国語が得意な受験生は、超高得点をあまり追い求めないようにしてください。90点を超えるような得点は至難の技で、取れてもそこまでライバルと差がつかないので、より差のつきやすい科目に時間を割くのがいいと思います。

コラム:点数は模試より高く出る可能性が高い

みなさんは、東大模試の成績表を見たときに、「国語の点数が低いなあ」と思ったことはありませんか?これ、実は東大模試でありがちな現象なんです

実は編集者も受験生時代、そう思っていました。模試で60点を超えたことは1度もなく、「国語まずいなあ」と思っていました。

しかしながら、実際、本番受けてみると、点数は模試より高く出ることが多いです。知り合いの東大生も、同じような印象を持っている人が多いです。

なので、模試の点数が低くても、国語に関してはあまり気にする必要はありません。それより、単語や句形がしっかりと身についているか、などといった内容面に目を向けましょう。

しっかりと対策をして勉強していけば、本番で70点台や50点台をとるのは、けっこう現実的な話ですよ

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東大国語の傾向と分析

全体

東大国語は全体としては、時間制約が厳しい、という特徴があります。ゆえに時間配分や解き順が重要になってきます。

試験時間は文系が150分、理系が100分あります。特に文系は、2時間半の試験と聞くと、とても長いように感じます。

しかしながら、実際に解いてみると、試験時間があっという間に過ぎていって、「時間足りない・・・😥」ということになると思います。

その大きな原因は、もちろん全問記述式というスタイルです。自分で全部考えて書かないといけないから、2時間半でも足りなくなるんですね。

なので、繰り返しになりますが、時間配分や解き順が大事になります

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現代文

東大の現代文は、なんと言っても、論理力が求められる、というのが最大の特徴です。具体的には、論理的読解力と論理的表現力が問われています

と同時に、東大現代文は問題のパターンが決まっていて、しっかりと回答の型があります。なので、この型を習得することが大事です。

具体的には、東大現代文では次の3つのパターンの問題が出題されます。

  • どういうことか問題
  • なぜか問題
  • 120字問題

そして、それぞれに、解き方の型があります。

しっかりと回答の型を身につけて、論理的に現代文を解く力は、練習しないとなかなか身につきにくいものがあります。その勉強法については下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください!

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古文

東大古文は、レベルとしてはそこまで高くはありません。奇抜な問題が出るわけでもなく、オーソドックスな問題が出る、という傾向があります。

東大古文で高得点を取るためには、次のことが必要です。

  • 古文の最低限の知識(文法、単語など)
  • 設問に対する答え方への慣れ

どちらもそこまで難しいものではないので、ちゃんと古文を勉強していけば、しっかりと点数が取れると思います。こちらの記事でそれぞれの詳しい内容については解説しているので、詳しくはこちらをご覧ください。

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漢文

東大の漢文は、おそらく国語の中で1番やりやすい科目でしょう。文章や設問のレベルは、はっきりいうとセンターレベルです。

また、問題については、おもに次の3つのパターンが出題されます。

  • 語句問題
  • 現代語訳問題
  • 内容説明問題

このように、東大漢文は、標準的なレベルで、問題の型がはっきりしている、と言えます。なので、とても対策がしやすいです。

ただ、漢字の意味が問われたり、漢詩が出たりと、注意しないといけない分野もあります。これについては次の見出しで解説しています。

これらの特徴を分かってしっかりと対策すれば、漢文は安定した得点源になると思います

さて、それでは、東大国語の対策と勉強法について解説していきます。

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対策と勉強法

王道:型を知って過去問で演習

東大国語は、実はとても型が決まった試験です毎年問われることはある程度パターンがあって、これを知ることから始めましょう。知ってると知らないとでは、回答も対策も変わってきます。

そして東大国語の型を知ったら、1番いい教材は過去問です。過去問をしっかりと解くことで型を改めて認識しながら、その解き方を身につけていきましょう。

それでは、各科目の対策について説明していきます。

現代文

繰り返しになりますが、東大現代文では基本的に、3パターンの問題しか出ません。そして、その3つのパターンの問題に対しては、次のような回答の型があります。

  • どういうことか問題=傍線部の言い換え
  • なぜか問題=傍線部の因果関係の整理
  • 120字問題=本文全体の趣旨を踏まえた傍線部の説明

この3パターンの問題についてしっかり対策することが大事です。そのためには、過去問を使った精読と演習が1番効果的です。

記事が長くなってしまうのでざっくりと紹介すると、

  1. 3パターンの回答の仕方を知る
  2. 精読する
  3. 演習する

3ステップが効果的です

なかでも3パターンの回答の型は過去問演習をする前に必ず知っておくことをオススメします。これを知らないとトンチンカンな回答をしてしまいがちです。

そして使うべき参考書は、林先生の授業が1番のオススメです。当サイトの過去問解説もオススメです!加えて漢字対策も早めからすればバッチリでしょう。

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古文

まずはきちんと基礎を固めましょう。古文の基礎とは、古文単語、文法、敬語の3つがメインです。この3つの基本をしっかりとまずはマスターしてください。

この基礎学習がある程度できれば、次は問題演習に進んでいきましょう。オススメの教材はプレテストと過去問です。特に東大過去問では、設問への答え方を意識してください。

これで対策はOKですが、さらに高得点を狙う発展として、古文常識と出典を攻略する、ということがあります。ここまでやれば古文はかなりの安定度を持つようになるでしょう。

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漢文

漢文は問題レベルがそこまで高くありません。なので、しっかりと基礎を固めて問題演習する、という王道の勉強法が1番効果的です

ざっくりいうと、

句形・重要語句(漢字)・漢詩の3つの基礎学習をしっかりこなす

過去問を使って問題になれる

というステップが効果的です。

意外かもしれませんが、なかでも大事なのは基礎学習です。特に重要語句(漢字)と漢詩は多くの受験生が手を抜きがちですが、これらはもろ入試に出ます。それは過去問演習で実感するでしょう。

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時間配分はどうする?

東大国語で受験生を悩ませることの1つが時間配分ですよね。

東大国語は時間制約が厳しいので、時間配分を間違えると大きな痛手になります。ここでは、ポケット予備校が考える時間の分け方とオススメの時間配分を紹介します。

文系

国語の試験が全体で150分あり、配点で単純計算すると時間配分は次のようになります。

第1問:50分
第2問:37分
第3問:37分
第4問:25分

しかし、第1問を50分というのはかなりきついです。また、古文・漢文は思考量が少なく現代文より解きやすいことが多いので、ここを時間短縮して、現代文にもう少し時間を割きたいところです。

ということで、ポケット予備校では一例として、次のような時間配分をオススメします。

ポケット予備校のオススメ

大問時間配分
60分
30分
30分
30分
全体150分

理系

国語全体が100分で、配点で単純計算すると時間配分は次のようになります。

第1問:50分
第2問:25分
第3問:25分

しかしながら、第1問を50分というのはかなりきつく、また、古文漢文は思考量が少なく現代文より解きやすいことが多いので、ここを時間短縮して、現代文にもう少し時間を割きたいところです。

ということで、ポケット予備校では一例として、次のような時間配分をオススメします。

ポケット予備校のオススメ

大問時間配分
60分
20分
20分
全体100分

オススメの解く順番は?

時間配分と同じくらい大事なこととして、解く順番があります。順番によっては解く時間も変わるので、これも自分に合うものを見つけた方がいいです。

自分が1番早く解ける順番は、過去問演習をするなかで見つけましょう。本番と同じ時間で国語を1セットで解いて、いろいろな順番を試しながら、この順番が1番解きやすい、というものを見つけて下さい。

その参考として、1つの目安に、ポケット予備校では次のような解き順をオススメしています。

第1問(漢字問題のみ)→漢文→古文→評論(第1問)→随筆(第2問)

まず漢字問題を解いて緊張をほぐして試験を始めます。2次試験の最初を(簡単な)漢字問題でスタートすると、案外、心が軽くなりやすいです。

次に、時間のかかりにくい漢文古文をさっさと解きます。

そして、本丸の現代文の第1問を解きます。第4問は文章量も少なく、120字問題のような重い問題もないので、もし残り時間が少なくなっても急いで解き切ることができます。

繰り返しますが、一番いいのは自分に合うものです。なので、いろんな順番や時間配分を試しながら、自分に合ったものを探してください

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オススメの参考書

現代文

現代文の参考書は、1番のオススメは林先生の授業です。東大特進というコースで行われていて、ここでもらえる教材(と授業)は非常にレベルが高く、これさえやれば東大現代文の対策は完成、といえます。

東大特進は東進のコースの1つですが、特待生制度が充実していて、授業料は免除されることも多いです。また映像授業もあるので、地方の受験生でも勉強できるのがメリットです。

特待生の基準はけっこうゆるいので、一度チェックしてみるのも良いでしょう。(東大特進の公式HP

とはいっても、「いきなり塾に行くのは・・・」と思う人もいると思うので、そんな方にはポケット予備校の過去問解説もオススメです

最新年度の過去問をポケット予備校メンバーで解き、解答例と解説、解き方のポイントも詳しく載せています。もちろん無料で見れます

下にページを貼っておくので、気になった方はぜひ覗いてみてください。

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古文

まず単語帳は次のものがオススメです。すでに使ってる人も多いでしょう。

読んで見て覚える重要古文単語315

問題集としてはやはり過去問がオススメです。

東大の古典 27カ年

漢文

オススメの参考書は、まず基礎固めのための参考書はこの2つです。

書きこみノート漢文句形 改訂版
基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 改訂版 (三羽邦美 著)

基礎固めでは、良い参考書を覚えるまで繰り返す、という勉強法が効果的です良い参考書とは、句形・重要語句(漢字)・漢詩の3つが解説されていて、例文が豊富にある参考書です

上の2つはこれをどちらも満たしていて、なおかつ薄くて繰り返し復習しやすいのでオススメです。

次に、過去問演習には、定番ですが赤本がオススメです。東大国語の過去問は種類が少ないのですが、赤本は27年分の十分な演習ができて安心感もあるので、過去問を買うなら1番のオススメです。

東大の古典27カ年[第10版]

まとめ

さて、今回は東大の国語について解説しました。

まとめると、東大国語のポイントは次のとおりです。

  • 時間制約が厳しいので時間配分と解き順が大事
  • 現代文はパターンが決まっているので、過去問で精読+演習
  • 古典は基本的な知識をしっかりマスターすることが大事
  • ポケット予備校の過去問解説も参考にしてみて!

現代文・古文・漢文のより詳しい記事はそれぞれ紹介したページをご覧ください!

パターンの攻略としっかりとした対策で、2次試験の1番初めの試験をクリアしましょう!

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