共通テストの現代文はどうなる?プレテストをもとに詳しく解説!

みなさんこんにちは 、ポケット予備校です!

「共通テストの現代文ってどんな感じになるの?」
「どうやって対策したらいいの?」

そんな疑問を持つ受験生も多いでしょう。

今回は、共通テストの現代文について徹底的に解説していきます!

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プレテストからズバリ予想!共通テストの傾向は大きく変わる!

プレテストとは、共通テストの傾向で作られた試験用のテストです。共通テストと同じ団体が作った問題で、このプレテストが一番共通テストの傾向に近いと考えることができます。

プレテスト は2回ありましたが、2回目は1回目を修正したものなので、2回目の方がより信頼できます。そこで今回は、第2回プレテストをもとに共通テストを予想していきます!

このプレテストを見る限り、共通テストでは現代文の傾向が大きく変わります。大事なのは次の3点です。

  • 図や表などの資料がかなり重要になる
  • 問題の問われ方が変わる
  • 問題が難しくなる

それぞれ解説します

図や表などの資料がかなり重要になる

これは評論の傾向です。

今までセンター試験では過去2年で1枚も資料が出ませんでした。しかしプレテストでは、1回の試験で5枚の資料が出ました。しかもその資料の内容が、法律からの引用だったりと、かなり難しいものもありました。

つまり、資料がより多く、より難しくなる、ということです。

さらに、資料を使って解く問題が読解問題の5問の中で3問出題されました。つまり、読解問題の6割が資料を使った問題でした

センター試験では資料や資料を使った問題がほとんどなかったので、これは大きな変化です

問題の問われ方が変わる

センター試験では、本文に傍線が引いてあって、「どういうことか?」「なぜか?」という問題がほとんどでした。

しかし共通テストの評論では、傍線部のない問題が2つ出題されました。さらに、「どういうことか?」「なぜか?」という問題が1つも出題されませんでした。

代わりに、文章全体を読んで考える問題や、穴埋め問題などが出ました

小説でも、倒置法や擬人法などの、表現技法を聞く問題が出題されました。これはセンター試験ではほとんど問われなかった問題です。

このように、問題の聞き方や内容そのものも、共通テストではより多様化して、センターと変わります

ただし、読解については、問われ方は変わるものの、問われる内容としては、つまるところは「どういうことか?」「なぜか?」に近い内容です。

問題が難しくなる

センター試験は、平均点が6割になるように作られていましたが、共通テストは平均点が5割になるように作られるという報道もあります

つまり、シンプルに問題が難しくなると予想できます

出典元:共通テスト平均5割目安 センターより難化 試行調査結果公表(日本経済新聞 2018年)

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プレテストのすべての設問を詳しく解説!

プレテストの問題をより詳しく分析するために、ポケット予備校では第2回プレテストの現代文の全ての問題を解きました!

すべての設問について、詳しく解説していきます。

評論 難易度:やや難

今までのセンター評論とはかなり違うパターンです。センターよりやるべきことが多くて、難易度はやや難くらいです

それでは、評論を詳しく分析していきます!

・本文について

著作権がテーマで、それについての、短めの文章と5枚の資料を読んで答える問題でした。

資料は数が多くて、難しいものもありました。特に【資料Ⅱ】は法律(著作権法)の抜き出しで、かなり堅くるしい言葉で内容を読み取らないといけません。

一方で、本文は、字数がかなり少なくなりました。センター試験では2019年がおよそ4200字、2020年が3200字なのに対して、プレテストでは2600字でした。
字数が少ないので、結論だけを書く、という傾向が強く、内容自体は読んでて分かりやすくなりました。

次は設問について解説していきますよ〜!

・問1:漢字問題

漢字問題は全部で5問で、センター試験とまったく同じ形式です。難易度も同じくらいなので、ここはセンター試験とほぼ同じですね。

・問2:読解問題

本文を読んで、その内容に合う具体例を選択肢の中から選ぶ問題でした。具体例を選ぶというのはセンター試験ではあまりなかったパターンですね。

・問3:読解問題

本文全体の中から、「著作権」というキーワードについて読み取って、そのキーワードについて正しい選択肢を選ぶ問題でした。

傍線が引いてなくて、本文全体からキーワードについて読み取る、という問題も、過去のセンター試験ではあまりなかったパターンです。

・問4:読解問題

本文の中の、表について正しい説明を選ぶ問題でした。資料について単体で問う、という問題は、センター試験ではおそらく1度もなかった、新しい傾向です。

・問5:表現効果問題

表現効果問題とは、「〇〇行目の△△という表現は読者に興味を持たせる効果がある」のように、本文の表現の効果を問う問題です。

この問5はセンター試験と同じ形式でした。

ただ、問題数が半分になりました(2問→1問)。センター試験では(ⅰ)(ⅱ)の2問ありましたが、プレテストでは1問だけでした。

このタイプの問題は苦手な受験生が多いので、嬉しい変更かもしれませんね。

・問6:読解問題

文章を読んで、その内容をもとに、資料を穴埋めする問題でした。問4と同じく、資料を直接に問うような問題はセンターではなかった傾向です。

・まとめ

やはり資料が入ったことで問題のタイプがすごく変わりましたね。

センター試験では、長い文章が問題の中心でした。なので、文章の論理をしっかりと読み取って解くタイプでした

しかしながら共通テストでは、短い文章+5つの資料という、いろいろな情報の中から必要な情報を探す、というタイプの問題が多いですね。パズルのような感覚に近いでしょう

これが評論の分析です。次は小説にいってみましょう!

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小説 難易度:ふつう〜やや難

問題文が激減したのに詩が問題文の半分もあり、問題文はセンターとはかなり違うパターンでした。ただ、問題はセンターと同じタイプで、本文の分かりやすい部分から出ているので、難易度としてはふつう〜やや難くらいでしょう。

それでは、小説を詳しく分析していきます!

・本文について

詩と随筆(エッセイ)の2パートでした。それぞれ1ページずつで、比重としては半々でした。

まず、が大きな変化です

詩が出る、ということ自体がきわめて珍しいことですが、それだけでなく、今までのセンター試験ではありえない、本文の半分という比重がありました。

しかも、その詩の内容がかなり難しいですね。はかない人間の生について、人の一生よりずっと長く残り続ける紙を引き合いに出して詠んだものです。

このように難しい詩が本文の半分を占めるという今までにないパターンでした。

次のエッセイも今までのセンター試験とはかなり傾向が違います。このエッセイは、詩と同じ作者が書いた、同じような内容の随筆です。

まず長さが極端に短くなりました。センター試験では5〜6ページが多かったですが、プレテストではたったの1ページです。

また、内容もかなり違いますセンター試験では、物語のような小説が出題されました。登場人物がどこかに行ったり、なにかを作ったりして、その中で登場人物の心の動きを読み解こう、というタイプでした。

しかし今回のプレテストでは、完全に随筆で、筆者の思想や感じ方を読み解く、という感じです。小説・・・じゃなくない?という印象です。

さあ、それでは問題の分析にいきましょう!

・問1:語彙問題

語彙の意味を聞く問題が3問で、センター試験と同じでしたが、難易度は少し上がった印象です

センター試験では、受験生が、「生きてて一度は聞いたことがあるかな?」くらいのレベルの問題が多かったです。

しかし共通テストでは、「いぶかる」や「手すさび」のような、「ほとんどの受験生は聞いたことないでしょ」というような言葉が多かったです。

・問2:読解問題

エッセイを参考にしつつ、詩で書かれている作者の考えを読み取る問題です。詩を詠んでその内容を答える、というのは今までのセンター試験ではなかったパターンですね。

ただ、内容としては、本文に傍線部があって、「なぜか=どうしてか?」を聞く、センター試験での典型パターンですね。

・問3:読解問題

エッセイの一部に傍線があって、どういうことか?を答える問題

本文に傍線部を引いて、「どういうことか?」を聞く、センター試験での典型パターンですね。

・問4:読解問題

問3と同じく、エッセイの一部に傍線があって、どういうことか?を答える問題です。

同じく、センター試験での典型パターンですね。

・問5:読解問題

エッセイの一部に傍線があって、なぜか?=どうしてか?を答える問題です。

問2と同じく、センター試験での典型パターンです。

・問6:表現効果問題

(ⅰ)(ⅱ)の2問でした。

(ⅰ)は、本文の表現の技法について問う問題で、センター試験とは形式が違います。この問題には、「倒置法」「反語的」「帰納的」といった知識が必要です。新しく対策が必要になりそうな分野です

(ⅱ)は逆に、センターと全く同じ形式でした。

・まとめ

詩が本文の半分を占めたり、問題文がかなり短くなったり、問6の(ⅰ)のような新しいタイプの問題もあったりと、変化もありました。

しかしながら、問題の内容を見ると、本文に傍線を引いて「どういうことか?」「なぜか?」を問う、センター試験と同じものでした

センターの問題文がちょっと変わった感じ、と言えるでしょう。

分析のまとめ

まとめると、

  • 評論はセンターとは変化が大きく、どちらかというと論理を捉えるというよりも、パズルのような感じ。
  • 小説はセンターとかなり近く、今まで通り読解が大事になる。

といった感じです。

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共通テスト現代文の対策はこれだ!

評論:資料への対策が必須!

漢字問題:参考書で対策!

漢字の問題は、当然ですが、漢字の参考書を使って対策するのが1番の方法です

漢字の参考書はどれも同じくらいの収録漢字数、難易度なので、レイアウトやデザインなどで好きなものを選べばいいと思います。

読解問題・表現効果問題

まず、資料をうまく扱えるようになりましょう。たくさんの資料から、必要な情報をすばやく探し当てる力をつけましょうこれは問題演習を重ねることで早く・正確にできるようになります。プレテストや共通テスト模試などで練習しましょう

そして、読解問題・表現効果問題の解き方は、こちらの記事で詳しく解説していますので、これを読んで対策するのがオススメです。

受験生は必見です!

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小説:幅広いジャンルを勉強する必要あり!

語彙問題・ジャンル

共通テストでは、語彙問題が難しくなり、また、詩とエッセイという、センター試験ではなかったジャンルでした。

対策として、より幅広いジャンルの文章を読むことが大事ですできれば自分で、物語やエッセイ、詩などを読むのがベストです。語彙力も上がって、またさまざまなジャンルの文章への理解度も上がります。

そんなに読書する習慣ないです、という人は、最低限、プレテストと共通テスト問題集・模試で対策しましょう。こうして詩やエッセイを読むことで、共通テストへの準備ができます。

読解問題・表現効果問題

小説はセンター試験と問題のタイプは同じなので、こちらの記事が非常に役に立ちます。現代文の対策として、何度も読むことをオススメします。

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読解問題はこの解き方が重要なので、しっかりと読んで力をつけることをオススメします。

そしてセンター試験にはなかった表現技法の問題は、表現技法の参考書などがほとんどないので、分かりやすく解説しているサイトで勉強するのがオススメです。

ポケット予備校のオススメはこちらのサイトです。

[例文つき]詩の表現技法まとめー中学受験ナビ

倒置から対句まで、重要な表現技法をくわしく解説しています。かなり分かりやすく説明してくれています。ぜひ参考にしてみてください!

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共通テスト対策にオススメの問題集!

共通テスト対策には、

  1. プレテスト
  2. 共通テスト問題集・模試
  3. センター過去問

の3つが重要です。

プレテスト

プレテストは絶対に解いておくことをオススメします。共通テストに1番、傾向が近い問題で、これを解いて共通テストがどうなるかをしっかりと前もって理解しましょう。

第1回プレテストと第2回プレテストがあるので、2回とも解いておくのがいいでしょう。

こちらの大学入試センターのサイトから問題と正解を見れるます。

平成29年度試行調査 問題、正解等(第1回プレテスト)

平成30年度試行調査 問題、正解等(第2回プレテスト)

共通テスト問題集

そして共通テスト問題集のオススメの問題集は、今回の記事では長くなるので、こちらの記事に分けて解説しました。(近日公開予定)

センター過去問

最後にセンター過去問ですが、大手予備校や出版社から問題集が出ていますので、それらを使うといいでしょう。

教学社によるセンター国語過去問 2020年版

河合塾によるセンター国語過去問 2020年版

駿台予備校によるセンター国語過去問 2020年版

東進によるセンター国語過去問 2020年版

まとめ

今回は、共通テストの現代文について傾向と対策、そしてオススメの問題集を解説しました。

まとめると次の通りです。

  • 傾向はけっこう変わる可能性が大きい
  • プレテストを解いて傾向をつかもう
  • 現代文の基本はしっかりと理解しよう
  • その上で、新しい傾向への対策をしよう
  • プレテストは必ず解いて、新テスト問題集・模試を受けて慣れよう
  • センター過去問も有効です

共通テストまであと1年を切りました。十分に準備をして、共通テストに臨みましょう!

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